幽かな彼女 (2013年4月期・フジ・火曜22時枠) 脚本 - 古家和尚 音楽 - 井筒昭雄 プロデューサー - 木村淳 演出 - 白木啓一郎、田中耕司、星野和成 主題歌 - SMAP「Joy!!」 http://www.ktv.jp/kasuka/index.html

第9話 いじめ、その先に見た闇
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アカネが姿を消してしまい、神山だけでなく吉岡さんも焦り
を見せる中で、学校ではりさが起こした猟奇的な行動が、
波紋を広げていた。連んでいたものたちも、そんな彼女に背を
向け始めて、その問題が一つの学校で対処出来るものではない
と感じた副校長は教育委員会に対処を求めていく。

終盤に来て霊の使い方が妙に幼稚っぽく感じられた。
物語のシリアス性を奪うほどの安っぽさで、冒頭のコントは
要らないし、吉岡さんの使い方は相当酷かった。
ただガードマンに制止されるところを乗り移って対処すると
いうところは上手く出来ていたとは思うんだけどね。
霊が霊を呼び出す姿もある種設定上で使用制限を設けてくれれば
アカネが使用した際に、複雑な思いがさせられると思うのだ
けど、この提示の仕方だと無制限に利用出来るので、ちょっと
工夫が欲しいかも。
霊が相手に寄り添えるという事を利用して、神山に生徒の気持ち
を伝える役割なんかも持たせて欲しいし、その歳に知り得た
情報をもって生徒の気持ちを引きつける役割を持たせられれば
霊の存在も上手く誇示出来るものなんだろうけどね。

生徒同士で話し合う姿を見ると、学園ものドラマに新風を
吹き込んだ「鈴木先生」の影響を受けているんじゃ無かろう
かみたいな感じだし、それを主導していくのが未来穂香さん
だという辺りは、よりそんな感じを助長させた。

難しい親子関係、心の闇の問題を取り上げた格好だったので
対処も難しいものが有ったけど、河合を引き合いに出して
解決させた辺りは、興味深いところだったかな。

ちょっと神山先生のきれい事が鼻につく部分も有ったけど、
大人が間違った姿を見てどう子供に正しく生きろというのかと
する締めの言葉も上手く出来ていたと思う。