幽かな彼女 (2013年4月期・フジ・火曜22時枠) 脚本 - 古家和尚 音楽 - 井筒昭雄 プロデューサー - 木村淳 演出 - 白木啓一郎、田中耕司、星野和成 主題歌 - SMAP「Joy!!」 http://www.ktv.jp/kasuka/index.html

第11話 さよなら、先生
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りさの父親が神山の事を暴力的な教師だとして、教育委員会に
圧力をかけて辞めさせようとした為に、生徒たちは神山を
留まらせる為に自分たちの出来る抗議行動を行おうとする。
教室に立てこもる中で、その知らせを聞いた神山は生徒たち
の前に立ち本音を語り説得する。
保護者たちも一斉にクレームをつける為に学校に乗り込んで
来るが・・・

ここ数話の幽霊を使った安っぽさが一気に無くなり、寧ろ
心地よい流れとして存在していた。
全てはバランスであり、そしてこの手の怪奇現象的存在は
それなりにセンスが問われるものが有るんだなと思わせるもの
が有る。

学園ものドラマも乱立しているので、食傷気味の部分があり、
現実・現実ばかりに目を向けつつ、あまり真意に迫るものが
無かったけれど、これは本音と建て前を使い分けつつ、最終
的には上手い形で、人と人との交流の仕方というものを提示
し、生徒と教師のあり方の提言を行った感じのする流れだった。

他人に責任を押しつけるばかりの保護者に対して一石を投じる
ものが有ったり、教育の現場で起きている問題というものに
対して弁護士の立場から上手く理論立てて切り抜けるところは
説得力もあり面白かった。

橋下市長が最近いろんな面で騒がれているけど、この人も
弁が立つし、理論派武装しているので、なかなか言及しづらい
話題に対しても、世間に上手い形で問題を投げかけている。
説得力ってやはり知識の上で成り立つものだなと改めて感じ
させた。

幽霊パートとの融合も上手く出来ていたし、ちょっと強引では
有ったけど一度は神山に生死の境目というものを経験させて
アカネと触れあう機会を持たせるという辺りは、なかなか
憎い演出だったと思う。是非シーズン2も作るべき作品だ。
目指せ金八越えのシーズン9!