家族ゲーム
(2013年4月期・フジ・水曜22時枠)

プロデューサー:稲田秀樹、小林宙
脚本:武藤将吾
編成企画:水野綾子
演出:佐藤祐市
音楽:本多俊之
原作:本間洋平
主題歌:嵐「Endless Game」

http://www.fujitv.co.jp/kazoku-game/index.html





第1話 君は成績を上げたいと思うかい?異常なる家庭教師が弟を壊す
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中学3年生になって以降不登校になっている次男・茂之のために
家庭教師を捜していた沼田家は、どんな生徒でも100%東大にい
けるとするうたい文句を引かれて、家庭教師の吉本と接触する。
吉本は家族面談をしてから依頼を引き受けるかどうかを決める
として、家族全員が集まる中で話をしていく。
茂之本人から成績をあげたいかどうかを尋ねる吉本は、いい加減
な返答しかしない茂之を殴り、答えを引き出すと共に、引き受ける
事を了承する。逆に沼田家の主人・一茂からも条件を出され、
一週間以内に息子が学校に行けばボーナスを10万円払う反面、
もしも出来なければ雇うこともなければ金は一銭も払わないと
語る。吉本はその条件を了承するが、その期間の間、自分のする
事に口出しは一切無用だとして、契約書にも判子を押させるが・・

名作ドラマのリメイク版。
家族ゲームという名がピッタリな内容だけど、旧作との比較をして
しまうとちょっぴり違和感を覚えるところも有る。
TBSで放送された連ドラ版は何度か見たことがあるけど、
白川由美ママ全盛の頃だったし、甘やかされて育った子供に
対して、長渕剛さんの何処か冷めた感じで現実と向き合わせ
ていくところが妙に合致した作品だった。

どちらかというと櫻井翔くん演じる家庭教師は、小狡い感じ
が前面に押し出されている。
過去の悲劇が彼の人物像を構成している感じで、ちょっぴり
癖が有るかなと。
冒頭から雄大の叫び越えが聞こえるところ有ったけど、今の
彼に対して相当な影響を与えたであろうことは疑う余地もなく、
その事実がどう判明していくのか。

最近の複雑な人間関係社会の中、隣近所や周りを気にしている
という設定は夜行観覧車の家庭に通じるところがある。
ただ「積み木崩し」的なまでに殺伐としていないし、板尾さん
の独特の父親像がまたあまりドラマを神妙なところにまで追い
込んでいないところは不思議な感覚ではある。

次男を正常化させるだけでなく、この家庭全体にメスを入れて
いきそうなドラマで、関わっていく内に吉本頼みの一家の構図
が出来上がっていくのかな。

吉本荒野 …… 櫻井翔 (破天荒な家庭教師)
沼田慎一 …… 神木隆之介 (長男)
浅海舞香 …… 忽那汐里
沼田茂之 …… 浦上晟周 (次男)
最上飛鳥 …… 北原里英
沼田一茂 …… 板尾創路 (父)
沼田佳代子 …… 鈴木保奈美 (母)

岡千絵、真下有紀、弘中麻紀、内田滋、宮川一朗太
松島海斗、江口祐貴、西本銀二郎、吉田翔、川崎槙吾
仙石流星、前島亜美、関口あきら、岡田友希、高橋修

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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