家族ゲーム
(2013年4月期・フジ・水曜22時枠)

プロデューサー:稲田秀樹、小林宙
脚本:武藤将吾
編成企画:水野綾子
演出:佐藤祐市
音楽:本多俊之
原作:本間洋平
主題歌:嵐「Endless Game」

http://www.fujitv.co.jp/kazoku-game/index.html




第5話 慎一は沼田家が生み出したモンスターだ
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茂之のいじめ問題が解決し、更には茂之はクラスの中でも頭の
良いさくらに好意を寄せた為に、茂之はなんとか成績の面でも
追いつこうとして努力し始める。その成果が少しずつ現れる。
一方長男の慎一は吉本荒野によって家庭を崩壊させられたと
訴えを起こすマキと接触してなんとか荒野を追い出そうとする
が、慎一の元には舞香と一茂が路上でキスしている写メが
送られて来た為に彼女さえも信用出来ないとして彼女にぶつける。
舞香は正直に自分の留学中に起きた事を慎一に話していくが・・

過保護に育つ現代の子供たちが、子供のうちに学ぶべき大切な
ことを学ばなかったが故に、他人の痛みに気がつかず、自分の
事ばかりになってしまうとする事を端的に描いた。
競争社会・学歴社会の弊害が彼の様な子供を生みだしたという
感じだけど、この手の子育ての問題に関しては、今に始まった
訳では無く、寧ろ現在は過渡期のような感じもする。

本当に守りたいのは何なのか。
家族なのか自分なのかと慎一に問いかける荒野の姿が有るけれど
これはある意味沼田家全員に対して指摘すべき問題点である。
そして舞香が荒野に全ての責任をぶつけて自分の責任から逃れよ
うとしているところが興味深く描かれ、慎一に真相を語る際には
自分の事には触れずに、都合の良い部分だけをすくい取って
話している感じが、如何にも人間的な部分だなと思わせた。

茂之の問題はとりあえずこれで解決したという所なのか。
名実共に茂之が立ち直り、自信を取り戻した感じが表情からも
態度からも見られて、上手く出来ていた。

荒野の介入する部分が都合が良すぎるところもあるのだけど、
その分、どこから何処まで荒野が介在しているのか分からない
部分も有って、舞香周りのエピソードの挿入の仕方は上手く
出来ていたなという感じ。

色んな所でそれぞれの思惑が発生しているわけで、荒野一人で
こなすのは難しいと思わせるけど、上手く優先順位をつけて
対処している所が如何にも策士っぽくて良い感じ。

相手に痛みを実感させる為に、荒野の中の猟奇的一面を利用する
というのも上手く出来ているね。

吉本荒野 …… 櫻井翔 (破天荒な家庭教師)
沼田慎一 …… 神木隆之介 (長男)
浅海舞香 …… 忽那汐里 (一茂に近づく若い女性)
沼田茂之 …… 浦上晟周 (次男)
最上飛鳥 …… 北原里英 (慎一の彼女、兄は東大出身)
沼田一茂 …… 板尾創路 (父)
沼田佳代子 …… 鈴木保奈美 (母)
井本京香 …… 岡千絵 (沼田家の近所に住む主婦)
兵頭 …… 坂本充広 (担任の教師)

真下有紀、弘中麻紀

園田満 …… 松島海斗 (茂之の同級生)
山尾泰司 …… 西本銀二郎 (茂之の同級生)
三井拓海 …… 江口祐貴 (茂之の同級生)
市原学 …… 吉田翔 (茂之の同級生)
竹下陸 …… 仙石流星 (茂之の同級生)
稲垣雫 …… 鈴木葵 (茂之の同級生)
愛甲広香 …… 岩田陽葵 (茂之の同級生)
相川武夫 …… 川崎槙吾(茂之の同級生)

吉本荒野 …… 忍成修吾
吉本多恵 …… 佐藤直子

吉井一肇、有川結女、是近敦之、大出菜々子、望月ひとみ

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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