家族ゲーム (2013年4月期・フジ・水曜22時枠) プロデューサー：稲田秀樹、小林宙 脚本：武藤将吾 編成企画：水野綾子 演出：佐藤祐市 音楽：本多俊之 原作：本間洋平 主題歌：嵐「Endless Game」 http://www.fujitv.co.jp/kazoku-game/index.html

第6話 沼田家崩壊は３年前から始まっていた！母佳代子の絶望
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2010年7月、沼田家は家族4人で写真を撮る。
父の言いなりだった佳代子は箱入り娘と言えば聞こえは良いが
実際には世間知らずに育ち、父親に勧められるまま、取引先
の一茂と結婚。しかし一茂は結婚を直前に控えて会社の金を
使い込むという不祥事を起こしていて、佳代子は夫を選んだが
為に父親からは勘当の身だった。そんな佳代子にとっては
二人の子育てが生き甲斐だったが、思春期に入り、子供から
疎まれ、更に夫はまるで家庭を顧みない事もあって家庭は
崩れ始める。そんな中で、吉本と出会い、信頼関係を結んで
いくが・・・

いよいよドラマとしては夫婦関係にまで言及され、子育ての
問題点・家庭崩壊の問題点が何処に有るのか。世間知らず
故にプライドばかりが高くなった妻と、家庭のことにまるで
関与しなかった夫との間で、子供たちがおかしくなり始めた
事が描かれて、最後になって熱い荒野の主張によって締めく
くられるという段取りが描かれた。

それぞれの問題点を一通り吉本が指摘したことと、人が変わる
という事の本当の意味を佳代子のエピソードを通して描いた
格好で、展開としても面白く描かれているし、荒野の本気で
ストレートな部分と、何処か破天荒で屈折している感じが交錯
して、先行きが想像しづらくしているし、荒野自身の魅力とし
て描かれていると思う。

慎一崩壊の流れだけでなく、家庭全体が崩壊の流れに動いて
いる辺りが有るし、ようやく笑顔を取り戻した茂之にも
暗雲が立ちこめるところなど一癖も二癖も有るけど、一度
芽生えた心の強さは、この難局を力強く乗り越えて行きそうな
感じだね。

昏睡状態に有る荒野自身が生徒の真田を虐めていたとする事実
もなんとなく想像できるところが有ったけど、母親にそれが
上手く伝わるのか。病院に付き添っている母親自身が息子の
事を妄信しているところを見ると、荒野自身の問題の闇も
沼田家と同様に存在していたのではないかと思わせるものが
有って、その辺は興味深いのかな。

色々と過去が有りそうだけど、どれも真実として伝わっていない
感じがするところが何とも言えない。
一茂もまた使い込みをしていたとの事だけど、彼らなりの
言い分はありそう。決して悪い人では無さそうなんだけどね。