刑事のまなざし
(2013年10月期・TBS・月曜20時枠)

原作 - 薬丸岳 『刑事のまなざし』
脚本 - 岩下悠子、大石哲也
制作 - 那須田淳
チーフプロデューサー - 橋本孝
プロデューサー - 佐野亜裕美、佐藤敦司
演出 - 鈴木浩介 ほか

http://www.tbs.co.jp/keijinomanazashi/




 

第2話 43歳新人刑事が救う出向サラリーマンの心と家族…名物鍋料理と2重の殺人
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池袋上町公園でホームレスが頭部打撲による外傷性脳内出血
によって死亡する。凶器は発見・特定されておらず、ホームレス
という事情柄、なかなか身分を特定する事も出来なかったが
仲間内ではショウと呼ばれていた事が分かり、暴力的な人物
だった事が判明する。聞き込みしている内に、ショウは前日、
3人組の中学生がホームレスの住む居住地に向かって花火を
打ち込み、それを巡ってショウは三人の中学生を殴り飛ばして
金を奪っていた事が判明。またショウの持ち物の中からは、
ビデオメディア社の大森昭雄の名刺が入っており、ショウの
居住区域からはホームレスとは名ばかりの高級酒が並んで
いることに違和感を覚える。

ドラマとしてはとても面白かったのだけど、色々と他人の事情に
土足で踏み込んでくる女性捜査官・安達のウザったらしさが相当鼻に
つく展開で、結構腹立たしいものが有った。

内容的にはちょっとした砂の器のアレンジバージョンって
感じで、地方の方言ではなく地方の料理を使い、過去の身分を入れ
替わって犯行を犯しているところなど、面白く出来たトリック
とその解明の流れが有った。

初回に比べても殺人事件に於ける容疑者・被疑者へのアプローチ
の仕方がよく出来ていたし、地方特有の食事を使って夏目の捜査
の着眼点に利用していたり、ちょっとしたやりとりの中から
違和感なり見極めをするだけの知識や人となりを探り当てると
いうところは上手く出来ていたと思う。まぁそんなキャラクターは
テレ朝の警視庁捜査一課9係の加納刑事なんだけどね。

そもそもホームレスには訳ありの人生の人が多いと思うので、
それを追跡するだけでもそれなりに色々な人生ドラマが出てきそう
な気がするし、過去の事件を興味深く掘り起こしてきたなという
感じ。

子供を殺害された人の恨みということがいつまでも心の中で
消えるハズはないにも関わらず、二人の人物からは、それらと
整合性の合わない部分を見つけて指摘したり、また夏目はそんな
彼らと心情を共有するだけの事情も有るので上手く、寄り添える
だけの人物像が描かれている。

夏目信人 …… 椎名桔平 (43歳、東池袋署刑事課強行犯係・新人)
福森誠一 …… 松重豊 (53歳、東池袋署刑事課強行犯係)
菊池大雅 …… 要潤 (35歳、東池袋署刑事課強行犯係・係長)
長峰亘 …… 北村有起哉 (43歳、警視庁捜査一課、「人を疑う」ことを信条)
安達涼子 …… 小野ゆり子 (27歳、東池袋署刑事課)
夏目美奈代 …… 吉田羊 (40歳・妻)
夏目絵美 …… 山田杏奈 (15歳、娘、10年前の通り魔で意識不明)
瀬戸公平 …… 中林大樹 (28歳、鑑識)
西晴彦 …… 吉家章人 (40歳、鑑識)
草野楓 …… 藤本泉 (20歳、大学生、ちょうちん料理・みみずく店員)
田辺久美子 …… 板谷由夏 (43歳、東政大人間科学部心理学科・カウンセラー)

松下雅之(マサ) …… 須田邦裕 (ホームレス)
中島安太郎(ナカ) …… 螢雪次朗 (ホームレス・青森出身)
本木幸彦 …… 松澤一之 (被害者の父親)
相沢翔太(ショウ) …… 山口祥行 (ホームレス・被害者、17年前に傷害致死事件)
ゲン …… 緋田康人 (ホームレス)
カン …… 諏訪太郎 (ホームレス)
松下冴子 …… 川田希 (雅之の妻)
松下 友樹 …… 須田瑛斗 (雅之の息子)
野田 …… 水木薫 (看護師)

岩田丸、中澤隆範、奈良坂篤、若杉啓太
谷山毅、森久保大河、新田海統

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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