刑事のまなざし
(2013年10月期・TBS・月曜20時枠)

原作 - 薬丸岳 『刑事のまなざし』
脚本 - 岩下悠子、大石哲也
制作 - 那須田淳
チーフプロデューサー - 橋本孝
プロデューサー - 佐野亜裕美、佐藤敦司
演出 - 鈴木浩介 ほか

http://www.tbs.co.jp/keijinomanazashi/




 

第7話 結婚式1時間前に消えた花嫁の母!!容疑者は花婿!?
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夏目と久美子が少年院時代に世話して立ち直らせた青年の
野沢琢磨が結婚することになり、二人は琢磨が立派に更正した
ことに喜びを覚えると共に両者の間にはそれなりの信頼関係が
築かれていた。
しかし琢磨と結婚する雛子の母・左知代が少年院に入っていた
ような男性との結婚に反対している事が分かる。
雛子と左知代は決別状態の中、結婚式の日を迎え、二人は
左知代が式に来てくれることを願う中、池袋の明治通り近くの
歩道橋で昨夜24時過ぎに加藤竜二という男性が落下して死亡
しているのが発見される。遺留品を調べると、服の中から雛子
の母・左知代の名刺が入っていたことで、その関係性を調べて
いくと、竜二は琢磨が少年院に入る前にスコーピオンと呼ばれる
不良グループのメンバーで一緒に活動していた人物だと判明する。

相変わらずドラマに於ける忍成修吾さんの役柄・容疑者オーラとい
うのが最後までミスリードを誘うのに十分な流れを醸し出して
いた感じ。忍成修吾さんというと、大学時代の友人が彼の実家の
近くに住んでいたので、私自身は正確な住所は知らないのだけど
近くを自転車でよく通ったことがある(笑)

ネタの流れ的には夏目がメインというよりも、久美子の案件だな
という感じで、問題の流れが琢磨に有ると見せかけて実際には
藤川家の親子関係にあるというスライドの仕方は面白いものが
有った。

子供を守る親の姿がベースに有り、自分の目の届くところに置き
たい心理が発端にあるのだろう。自分の価値観を共有させること
によって自分の理想を押しつけ、その結果幸せにさせようとする
意図があるのだろうけど、手っ取り早い共有は自分が支配者
となることで娘を操る立場でいること。それも過剰に作用しすぎる
と関係は破綻するということを端的に描いた話で、心理的なネタ
としてはなかなか興味深くは作られていた。

過去に犯した罪がなかなか消えないとする事を示唆する流れだっ
たり、当時の夏目とは立場の違う状況から、琢磨に対する接し方
にも仕事として守るべき立場から疑うべき立場になったことへの
寂しさ・無情さを唱えるところに繋がったけど、仕事を考えれば
仕方が無いのかなと思う。

過去に縛られる人たちが色んな所に散見しており、それを縛る
もっともな要因の一つが罪悪感だなと感じさせるところが有った。

夏目信人 …… 椎名桔平 (43歳、東池袋署刑事課強行犯係・新人)
福森誠一 …… 松重豊 (53歳、東池袋署刑事課強行犯係)
菊池大雅 …… 要潤 (35歳、東池袋署刑事課強行犯係・係長)
長峰亘 …… 北村有起哉 (43歳、警視庁捜査一課、「人を疑う」ことを信条)
安達涼子 …… 小野ゆり子 (27歳、東池袋署刑事課)
夏目美奈代 …… 吉田羊 (40歳・妻)
夏目絵美 …… 山田杏奈 (15歳、娘、10年前の通り魔で意識不明)
瀬戸公平 …… 中林大樹 (28歳、鑑識)
西晴彦 …… 吉家章人 (40歳、鑑識)
草野楓 …… 藤本泉 (20歳、大学生、ちょうちん料理・みみずく店員)
田辺久美子 …… 板谷由夏 (43歳、東政大人間科学部心理学科・カウンセラー)

藤川 佐知代 …… 朝加真由美 (雛子の母親・南部百貨店婦人服売り場)
藤川 雛子 …… 徳永えり (佐知代の娘・琢磨の結婚相手)
野沢 琢磨 …… 忍成修吾 (太田工務店内装工・前科者)
太田 義一 …… 村松利史 (太田工務店社長)
加藤 竜二 …… 斉藤慶太 (琢磨の元不良仲間)
榎本 理香 …… 田中えみ (雛子の友達)
倉田 麗子 …… 小園茉奈 (雛子の友達)
藤川 あや子 …… 上月左知子 (佐知代の母親)
幼少期の雛子 …… 内田未来
少女期の雛子 …… 諸江雪乃

児玉頼信、中田優子、澤口夏奈子、島巴みか

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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