警視庁捜査一課9係(season8)
(2013年7月期・テレ朝・水曜21時枠)

脚本・深沢正樹
監督・長谷川康

http://www.tv-asahi.co.jp/9gakari/




 

第3話 逃亡者の殺意
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志保が有明西埠頭公園でナイフによって刺される。
その数日前、都営鶴日住宅のアパートで殺害される事件が
有り、被害者の飯野剛(40歳)の捜査をしていた最中の事だった。
彼のアパートを調べていると大量の携帯電話が出て来て、
全て飛ばし携帯であり、振り込み詐欺に使用されていること
が判明する。飯野は元建設業者で、10年前に会社内の敷地で
爆破事件を起こしており、富山安博が死亡し上江洲健一が
ケガする事件で指名手配を受けていた事が分かる。

ドラマとしては、青柳と村瀬のいつもの対立の構図がベース
に有り、村瀬が偉そうにしている状況の中、ルールを無視
して単独の捜査を志保に許した結果、ケガをさせてしまう
という事を描いたもの。

刑事の間だけでなく、犯人の間でも、男女の関係がベースと
して存在しており、複雑な因果関係と偶然と言う名の必然性
で構成されたエピソードだった。

至る所で疑問府を投げかけるような流れが存在していた。
指名手配犯が実名でチケットを確保したり、オーガニックの
洗剤のレシートが見つかったり・・・
そんな中途半端な行動を取っているが故に、麗子を見つめる
哲也の中にも不安の種が産まれてしまったのだろうね。

犯人・実行犯に的を絞らせないという意味では楽しく出来ては
いるのだけど、最後の最後になって話が二転三転して、
状況としても気難しく描いてしまった感じでスッキリした
ものがなかった。
特に麗子の発言は一見すると支離滅裂した感じが有り、
今更捕まりたく無いとしたり、桔梗の花に込められた思いを
もって変わらない思いとしながらも、とっくに気持ちは変わっ
ているとしたり、どうも腑に落ちないところが有ったかも。

少しドラマを懲りすぎた感じですね。


加納倫太郎 …… 渡瀬恒彦 (9係・警部)
浅輪直樹 …… 井ノ原快彦 (9係・巡査)
小宮山志保 …… 羽田美智子 (9係・巡査部長)
青柳靖 …… 吹越満 (9係・警部補)
矢沢英明 …… 田口浩正 (9係・巡査部長)
村瀬健吾 …… 津田寛治 (9係・警部補)

早瀬川真澄 …… 原沙知絵 (東京都監察医務院に勤務する監察医)
石川倫子 …… 中越典子 (パティシエ、直樹の彼女)
矢沢早苗 …… 畑野ひろ子 (漫画家・長男福太郎)
垣内妙子 …… 遠藤久美子 (クラブ歌手)

新貝文規

上野麗子 …… 三浦理恵子 (スーパー・レジ係・平川亜希子)
上野哲也 …… 矢柴俊博 (スーパーの店長)
伊東美代子 …… 服部妙子 (伊東朋宏の母)
飯野剛 …… 比留間由哲 (40歳、元五所建設)
麻生道昭 …… 土佐和成 (37歳、元五所建設)
佐久川篤 …… 木村靖司 (五所建設)
冨樫龍二 …… 龍坐 (振り込め詐欺)

野口雅弘、大関真、田上ひろし、おぐちえりこ、八巻博史
田中美登里

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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