警視庁捜査一課9係（season8） (2013年7月期・テレ朝・水曜21時枠) 脚本・深沢正樹 監督・長谷川康 http://www.tv-asahi.co.jp/9gakari/

第9話 殺しのネックレス
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加納は警視庁の管理官・真山と会う。
その二週間後、倫子が働いているスイーツ店に倫子を訪ねて
男性がやってくる。倫子はその男性・風間徹夫のことはまるで
面識がなかったが、自分こそがあなたの父であり、本来ならば
あなたと一緒に暮らしていたのだという。証拠を見せるので
カフェの方に来てくれないかと言われる。
直樹は一人、昇格試験の為に勉強中。倫子は新作スイーツを
作るために店に泊まり込みをするという事で一人で部屋にいた。
翌日、風間はマンションの駐車場で全身を強打し死亡した
状態で発見される。服の中からタバコと紙マッチが見つかる
中、加納は彼の姿を見て、すぐに目の前のマンションの風間の
部屋を捜索しにいく。

倫子に殺人の容疑がかかり、その隠蔽工作の為に父親の加納が
動いているのではないかとされる内容だった。

ちょっと時間配分としてはシツコイくらい倫子に対する嫌疑と、
加納の隠匿の流れを演出した感じにも思えたけど、ネタ的には
ハラハラさせる流れもあり、面白く描かれた話だった。

さらりと描かれたけどネタ的には社会的に相当な波紋を広げる
警視庁の上層部の政治的圧力に対する警視庁を全体を揺るがす
ネタで、普通この手のエピソードだと、シーズンを通した主柱と
して利用されることが多いので、一話完結で描いたというのも
ある意味濃厚にところも有った。

加納はどの段階で9係のメンツに全ての事情を話したのか分から
ないけど、倫子が誘拐されている事実を考えれば、直樹にだけは
早い段階で話しても良かったのではないかと思うところもあり、
なかなか複雑なものがある。
ただ加納のスタンドプレイは今に始まった事ではないので、
流れとしては、違和感がなく見られたのかな。

防犯カメラに於いて、真相を見抜いた流れは上手く出来ていた
し、角度の違う防犯カメラの映像があるという事情を考える
と今時の監視社会の色んな側面が見て取れそうだ。

加納を取り押さえる際の、9係との立ち回りとか激しいものが
あり、刑事ドラマとはいえほとんどアクションシーンの無い
このドラマに於いては、撮影としても大変だったのではないかな。