雲の階段
(2013年4月期・日テレ・水曜22時枠)

原作:渡辺淳一
統括:神蔵克
チーフプロデューサー:大平太
プロデューサー:荻野哲弘、太田雅晴
演出:猪股隆一、岩本仁志、吉野洋

http://www.ntv.co.jp/kumonokaidan/




第2話 看護師vs令嬢!無資格医が陥る禁断の三角関係
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島唯一の医師・村木英次が病院の検査の為に東京に訪れている
間に、医師免許を持たない三郎の前に子宮外妊娠で痛みを
訴える患者の亜希子が運ばれてくる。処置しなければ亡くなって
しまうという事から、三郎は手探りで開腹手術を行い、
なんとか無事奇跡的に手術を終える。助けた亜希子はなんと、
大病院の医師夫婦の娘である事が分かり、優秀な外科医の野上
雅樹のフィアンセである事を知る。亜希子は助けてくれた三郎
があまりに低姿勢に接してくる姿に、好感を抱いていく。

異性関係に於いてちょっぴりドロドロとした感じは、長谷川さん
の出世作セカンドバージンを彷彿させるものがある。
稲森さんが嫉妬する猟奇的一面を見せるところは、これまでには
無い斬新さも有るし、その猟奇的一面の発端にある過去の事件
も今回提示されたということで、上手く三郎に対する拘りにも
近い物を感じる事が出来る。

9時枠のテレ朝のドラマで気谷ゆみかさんが出ていたけど、
このドラマでは明子の高校時代の役を秋月三佳さんが演じていた。
熱いぞ!猫ヶ谷!!繋がりなので、気谷ゆみかさんはミスマ
ガジン出身かと思っていたけど違うというのを今更ながら知りま
した。

傷ついた女性たちには、女性に対して無味無臭な三郎のような人
が良いのかも知れないけど、本人の中には意外と野心的な一面も
顔を覗かせつつ有る気がするので、その辺は今後明子の嫉妬心と
共に膨れていくであろう心の葛藤に期待したいモノが有るのかも。

現在の事情と同時に過去に起きたであろうそれぞれのキャラクター
たちの事情が興味深く描かれており、その中でも三郎が何故周り
に流される生き方を選んだのか。
三郎にしても亜希子にしても親の事情が関係している感じで、
対象的に金も地位もある親の元に育った娘と潰れてしまったで
あろう町工場の息子という感じの立場の違いも面白く加味され
ドラマを盛り上げている。

医師としての知識を求められるものの何処まで三郎がその知識
に耐えられるのかどうかの状況がまた緊迫感を孕んでいるし、
興味深く作られているな。

相川三郎 …… 長谷川博己 (35歳過疎の離島で医師不足に悩む診療所
)
鈴木明子 …… 稲森いずみ (39歳、診療所の看護師)
田坂亜希子 …… 木村文乃 (22歳、田坂総合病院院長の令嬢。女子大生)
高岡洋平 …… 萩原聖人 (39歳、診療所の薬剤師。明子の幼馴染)
野上雅樹 …… 青柳翔 (31歳、田坂総合病院の外科医。亜希子の許婚者)
田坂沙希子 …… 優希美青 (16歳、亜希子の妹)
垂水節子 …… キムラ緑子 (51歳、診療所の看護師長)
宮坂静雄 …… 半海一晃 (54歳、診療所の事務長)
村木英次 …… 大友康平 (58歳、診療所の所長)
田坂雄一郎 …… 内藤剛志 (58歳、田坂総合病院の院長)
川合ゆかり …… 中別府葵 (看護師)
加藤真紀子 …… 和泉佑三子 (事務員)

少女期の明子 …… 秋月三佳 (高校生に襲われる)
武村健吉 …… ラサール石井 (美琴島村役場村長)
相川 喜美枝 …… 加賀まりこ (金属加工会社相川旋盤工場)
絹代 …… 森康子 (島民、若先生を気に入る)

河西健司、吉野晃弘、重風陽人、島崎映次

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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