雲の階段 (2013年4月期・日テレ・水曜22時枠) 原作：渡辺淳一 統括：神蔵克 チーフプロデューサー：大平太 プロデューサー：荻野哲弘、太田雅晴 演出：猪股隆一、岩本仁志、吉野洋 http://www.ntv.co.jp/kumonokaidan/

第6話 棄てた女が復讐！？正体バラす謎の怪文書
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亜希子と結婚した三郎の前に、突然行方不明になっていた明子
が田坂総合病院の看護師としてやってくる。
三郎はいきなり副院長の肩書きを手にした事で、周りの視線が
変わるのを実感する中で、明子が何を考えているのか分からず、
自分の秘密をばらすかも知れないとして焦り始めるが・・・

少しずつ三郎のキャラクターがウザくなりはじめたのと同時に
ややドラマとしての興味も失い始めてきた感じはする。
ただ女性同士の争いという視点ではとても面白く演出されており、
どんな人にも裏の顔が有るみたいな味付けは、とても興味深い。
三郎自身が野心を燃やしつつも、実際には実体がなく、周りに
良い様に操られるだけ操られていく気配がムンムンしてくる。

どうみても明子はミスリードを牽引する役割で、思わせぶりな
行動を取りつつも、実際には何もしていないという役所なのだ
ろうし、三郎が無免許医であるという事実もようやく知る人ぞ
知られる事になった為に、彼自身だけの問題で無くなったことで、
新たなステージに突入した感じ。無免許医であることを知って
激怒する院長以外に金田明夫さんが黙って鋭い視線を投げかけて
いる所が凄かった。

色んな意味で嫉妬心と政治的野心が露わになり、三郎だけが
悪者ではなくなった点で、彼自身の存在感はやや薄まってきた
感じはする。

会議室がエレベーターであるという点は、海外ドラマの影響を
受けているのか。
「グレイズ・アナトミー」でも「NCIS」でも重要な話はエレベー
ターという密室で起きるものだね。