雲の階段
(2013年4月期・日テレ・水曜22時枠)

原作:渡辺淳一
統括:神蔵克
チーフプロデューサー:大平太
プロデューサー:荻野哲弘、太田雅晴
演出:猪股隆一、岩本仁志、吉野洋

http://www.ntv.co.jp/kumonokaidan/




 

第6話 最後は医者らしく…無謀なオペで大失態
--------------------------------------------------------

--------------------------------------------------------

三郎が無資格医である事を知っていた院長の田坂は、そんな三郎
をVIPの患者の執刀に当たらせてしまった事も有って、院長の
裁量で無資格医の隠蔽することを語る。
そんな折り大学病院のその道の権威である名誉教授の堺沢の診断
結果に納得がいかない大腸ガン患者がセカンドオピニオンを求めて
やってくる。確かにレントゲンでの影を見る限り診断として
は余命一年の末期の大腸ガンだが、三郎は島に居た際にも
同様のケースでリンパ腫である可能性も有り、その場合には
開腹して確かめないといけないものだと訴える。案の定三郎の
言うとおりの診断になり看護師からの絶大な信頼を得ていくが
その反面、名誉教授の怒りに触れ三郎の立場は悪くなる。
しかし明日とも知れない医師としての生活故に未来の心配など
不要だと感じていく。

貧乏生活から脱する為にも島からの脱出を決断した三郎だった
が、実際には操られるばかりの状態であり、自分の人生を
歩むことは出来ずにいる状況が描かれた。

性格の悪い人たちが多いので、なかなかエゲツない展開であり、
三郎自身もかなり調子に乗りすぎている感じがするので
心情的には何処に心の拠り所を持って行っていいのかよく分から
ないものが有るけど、凝り固まっている医療現場で三郎が
傍若無人に振る舞う様が心地よくも感じていたのが今回の前半部
だった。しかし肝心の医療現場でさえも三郎のメッキが剥がれ
落ちる事によって、三郎がいよいよ追い込まれていく様子が描か
れる。

色んな人の思惑が重なり、三郎を中心としてドラマが複雑に
絡み合っているけど、肝心の三郎自身は舵取りが出来ない状況
で、そんな状態だからこそ、医師としての意見を貫くことに
拘りを見せているのかにも思える。

ただ三郎は死ぬ直前まで"変なツキが有る"というのを貫いて描いて
欲しい気がするので、どんなピンチでも不思議と乗り越えていって
欲しい感じがするね。
今回のエピソードでもやべきょうすけさん演じる男に脅される
けど、出来ればこの流れがまた起死回生に働いて欲しい感じ
がするし、大動脈瘤破裂の患者に対して大失態を演じたけど
この負の流れさえもプラスの流れに持って行く力を発揮して欲しい
感じがする。

相川三郎 …… 長谷川博己 (35歳過疎の離島で医師不足に悩む診療所
)
鈴木明子 …… 稲森いずみ (39歳、診療所の看護師)
田坂亜希子 …… 木村文乃 (22歳、田坂総合病院院長の令嬢。女子大
生)
高岡洋平 …… 萩原聖人 (39歳、診療所の薬剤師。明子の幼馴染)
野上雅樹 …… 青柳翔 (31歳、田坂総合病院の外科医。亜希子の許婚
者)
田坂沙希子 …… 優希美青 (16歳、亜希子の妹)
田坂芳江 …… 多岐川裕美 (田坂総合病院の理事長)
垂水節子 …… キムラ緑子 (51歳、診療所の看護師長)
宮坂静雄 …… 半海一晃 (54歳、診療所の事務長)
村木英次 …… 大友康平 (58歳、診療所の所長)
田坂雄一郎 …… 内藤剛志 (58歳、田坂総合病院の院長)
川合ゆかり …… 中別府葵 (看護師)
加藤真紀子 …… 和泉佑三子 (事務員)

武村健吉 …… ラサール石井 (美琴島村役場村長)
相川喜美枝 …… 加賀まりこ (金属加工会社相川旋盤工場)

金川順子 …… 渋谷飛鳥 (オペ室看護師器械出し)
久恒和男 …… 金田明夫 (55歳、田坂総合病院事務長)
我孫子進 …… デビット伊東 (46歳、外科医)
池上眞由美 …… 秋山菜津子 (46歳、看護師長)
高宮麻里 …… 市川実和子 (33歳、愛人・医師)
石黒俊彦 …… 佐野圭亮 (45歳、麻酔科医)

山本竜二 …… やべきょうすけ

須永慶、柏木美里、西田晴彦、市川千恵子、高柳葉子
乙倉遥、坂本真梨子

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system