雲の階段
(2013年4月期・日テレ・水曜22時枠)

原作:渡辺淳一
統括:神蔵克
チーフプロデューサー:大平太
プロデューサー:荻野哲弘、太田雅晴
演出:猪股隆一、岩本仁志、吉野洋

http://www.ntv.co.jp/kumonokaidan/




 

第8話 妻と胎児を救え!!逮捕直前のラストオペ
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三郎が無資格医である事を知った明子。
三郎は美琴島で医師の村木の治療を行った後、気持ちを新たに
田坂総合病院に戻ってくる。いつでも警察に売る覚悟を決めて
来たとする三郎を見てとんでもない爆弾を抱えたとする久恒は
院長に対して、多少責任を負うことになるが彼を突き出す選択
もあることを言われるが、院長はあくまでも隠蔽することを
言い渡す。

三郎が贖罪の為に救命医療センター計画に着手するということ
で幕引きを図ろうとするもの。
久恒が語る様に三郎がもの凄い爆弾を抱えている状況の中で、
どれだけこれまで憎たらしい行動を起こしてきた人たちが、
爆弾が破裂するまでに善行を行う事が出来るのか。

無資格医であってもやれることがあると感じている事自体が
そもそものおごりのようにも感じるけど、凝り固まっている
医療現場を外部の無責任な男が改革していく事で、ある程度の
爽快感は有る。
ただ正直三郎に対する罪は、最早償い切れないところにまで
及んでおり、周りにいる人物が如何に憎たらしさを演出しても
三郎の罪が消えるハズもなく、愚行も度が過ぎていて、どう
にも感情の移入のしどころがない。

重大なミスをした後にだれもが罪の大きさを感じて後悔を覚える。
一番の悪は、その罪の重さを理解した後にもそれを利用しよう
とする心の悪なのだろう。

雄一郎と愛人のエピソードも、流れとしてはそれなりに面白く
出来ているのだけど、愛人もこうなる事は想像出来ていたハズ
なのに、全ての責任を雄一郎に押しつけようとする根性は
気に入らない。
気持ちの問題なので後処理の仕方が悪かったのだろうけど、
いつまでもグダグダと関係を続けていた女性側にもイーブンな
ものが有ると思う。

相川三郎 …… 長谷川博己 (35歳過疎の離島で医師不足に悩む診療所)
鈴木明子 …… 稲森いずみ (39歳、診療所の看護師)
田坂亜希子 …… 木村文乃 (22歳、田坂総合病院院長の令嬢。女子大生)
高岡洋平 …… 萩原聖人 (39歳、診療所の薬剤師。明子の幼馴染)
野上雅樹 …… 青柳翔 (31歳、田坂総合病院の外科医。亜希子の許婚者)
田坂沙希子 …… 優希美青 (16歳、亜希子の妹)
田坂芳江 …… 多岐川裕美 (田坂総合病院の理事長)
垂水節子 …… キムラ緑子 (51歳、診療所の看護師長)
宮坂静雄 …… 半海一晃 (54歳、診療所の事務長)
村木英次 …… 大友康平 (58歳、診療所の所長)
田坂雄一郎 …… 内藤剛志 (58歳、田坂総合病院の院長)
川合ゆかり …… 中別府葵 (看護師)
加藤真紀子 …… 和泉佑三子 (事務員)

武村健吉 …… ラサール石井 (美琴島村役場村長)
相川喜美枝 …… 加賀まりこ (金属加工会社相川旋盤工場)

金川順子 …… 渋谷飛鳥 (オペ室看護師器械出し)
久恒和男 …… 金田明夫 (55歳、田坂総合病院事務長)
我孫子進 …… デビット伊東 (46歳、外科医)
池上眞由美 …… 秋山菜津子 (46歳、看護師長)
高宮麻里 …… 市川実和子 (33歳、愛人・医師)
石黒俊彦 …… 佐野圭亮 (45歳、麻酔科医)

柏木美里、西田晴彦、中山さおり、安藤広郎、佐藤邦洋
和田亮太、金森規郎、重松宗隆、石井慎太郎
杉上佐智枝 (アナ)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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