雲の階段
(2013年4月期・日テレ・水曜22時枠)

原作:渡辺淳一
統括:神蔵克
チーフプロデューサー:大平太
プロデューサー:荻野哲弘、太田雅晴
演出:猪股隆一、岩本仁志、吉野洋

http://www.ntv.co.jp/kumonokaidan/




 

第10話 衝撃の結末!!無資格医の僕が帰る場所
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いつに三郎が偽医者である事が判明し、田坂総合病院に警察が
踏み込む中、建設・増設途中の病院の工事現場で資材が倒れて
その下敷きになった亜希子と芳江が運ばれてくる。
医師が出払っていて治療が出来ない中、三郎は亜希子の治療を
請負見事母胎・胎児共に助ける。
しかしその直後、三郎は逮捕され、これまでの偽医者に至る
経緯が裁判の場で明らかになっていく。
田坂総合病院としては、三郎に欺された被害者だとして、
マスコミの前で主張していくが・・・

一難去った後に、全てをぶちこわした三郎のことを刺してしま
うという辺りは、ドラマ「振り返れば奴がいるの司馬先生と
平賀先生のオチを彷彿とさせるものが有った。

三郎の事件に於いて、周りにいるものたちにどれだけ火の粉が
降りかかるのか。そして責任の所在は何処に向けられていくのか
がドラマとして興味深く写るものが有ったし、それぞれのキャ
ラクターの思惑と細かい深層心理が何処に有るのかを全て
明らかにする流れとして、上手い事裁判でその事実を明らかに
したなという感じ。

正直見るまでは裁判なんて必要無いだろうって感じもしたけど
言い訳や大義名分を取り除いた心理が聞けてよりドラマが
面白くなったと思う。

ただ芳江周りのエピソードは相当都合良く作っているある
感じがして、全ての責任を雄一郎に向けすぎているところが
気になる物が有ったな。

人間の本質でもある誰かに必要とされたい気持ちを上手く
示した格好だったけど、必要以上に嫌悪感を抱かなかったのは
三郎が人を一人も殺さなかった事実があるからだろうね。
無資格医と医師の違いの最たるは、治療中に人を失えば殺人
になってしまうことでも有るけど、そうならなかった事自体
は幸いな感じだったね。

相川三郎 …… 長谷川博己 (35歳過疎の離島で医師不足に悩む診療所)
鈴木明子 …… 稲森いずみ (39歳、診療所の看護師)
田坂亜希子 …… 木村文乃 (22歳、田坂総合病院院長の令嬢。女子大生)
高岡洋平 …… 萩原聖人 (39歳、診療所の薬剤師。明子の幼馴染)
野上雅樹 …… 青柳翔 (31歳、田坂総合病院の外科医。亜希子の許婚者)
田坂沙希子 …… 優希美青 (16歳、亜希子の妹)
田坂芳江 …… 多岐川裕美 (田坂総合病院の理事長)
垂水節子 …… キムラ緑子 (51歳、診療所の看護師長)
宮坂静雄 …… 半海一晃 (54歳、診療所の事務長)
村木英次 …… 大友康平 (58歳、診療所の所長)
田坂雄一郎 …… 内藤剛志 (58歳、田坂総合病院の院長)
川合ゆかり …… 中別府葵 (看護師)
加藤真紀子 …… 和泉佑三子 (事務員)
相川喜美枝 …… 加賀まりこ (金属加工会社相川旋盤工場)

金川順子 …… 渋谷飛鳥 (オペ室看護師器械出し)
久恒和男 …… 金田明夫 (55歳、田坂総合病院事務長)
我孫子進 …… デビット伊東 (46歳、外科医)
池上眞由美 …… 秋山菜津子 (46歳、看護師長)
高宮麻里 …… 市川実和子 (33歳、愛人・医師)
石黒俊彦 …… 佐野圭亮 (45歳、麻酔科医)

柏木美里、西田晴彦、中山さおり、安藤広郎、佐藤邦洋
和田亮太、金森規郎、重松宗隆、石井慎太郎
杉上佐智枝 (アナ)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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