ラストホープ The LAST HOPE (2013年1月期・フジテレビ・火曜21時枠) 脚本 - 浜田秀哉 音楽 - Ken Arai プロデュース - 成河広明 、古屋建自 演出 - 葉山裕記、石井祐介、谷村雅樹 http://www.fujitv.co.jp/LASTHOPE/index.html

第6話 命より視力を取り戻したい…余命２ケ月の写真家が迫る究極の選択
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写真家の篠田登志雄(52歳)が高度先端医療センターを訪ねてく
る。重篤な脳腫瘍・こうがしゅのグレード4で根治出来ない
腫瘍であり、更には2年前から加齢黄斑変性を煩い、右目は
失明し左目には黒い膜で覆われている様な状況になっていた。
余命三ヶ月の診断の中で、篠田は余命を伸ばす治療ではなく
寧ろ一瞬でも良いので目が見えるようにして欲しいと望みを
伝えていく。

暗闇の恐怖を知る副島が今回手術に執刀するという事で、
副島が医療に求めているものが何かを探求していく様なエピソ
ードだった。表面的には金だとしながらも、日本の医療システム
の問題点を見極める為に今の自分がいるこという事。

一度でも目が見えなかった事のある人は、その瞬間瞬間を
残しておきたいとする願望があるのだろうか。
副島がロバート・キャパなる写真家の言葉を引用し、
50%生き残る確率が有るならば僕は迷わずパラシュートで
降りて写真を撮るとした様に、患者が写真家である事を
知ってその気持ちを伝えるために50%にしてみせると語ったの
だろうか。

ドラマとしては興味深いけれど、後半の核心に近づくに
つれて過去のカットの挿入の間隔が妙に短くなり、目の前
の患者とは何の関係もない流れで阻害されてしまうというの
が微妙に煩わしく感じる所も有るね。

余命が僅かな患者に保険を適用して治療を施すことが果たして
無駄な行為なのか否か。
副島の中だけで処理されてしまった感じの葛藤だったけど、
もう少し前面に出しても良いもののような感じもする。

医者と患者の望みは違うとする辺り、先週Dlifeで放送した
「グレイズ・アナトミー3」のエピソードを思い出す。
複数の臓器に転移したガンを患者は取り除くことを要請した
エピソードだったけど、いずれにしても残されたものは寂しい
ね。

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2012年冬東京 副島が鳴瀬のプロジェクトに合流
2004年冬東京 卓巳は母親の死期に立ち会い、何があっても父の味方でと言われる
2011年秋宮城 副島は治験患者の一人が新薬で副作用に有った事を知る
1998年春N.Y 大森医師から高木にアメリカでの医師としての可能性を説かれる
2009年夏ラスベガス 高木と雪代は雪代の母の死について告白
2012年冬東京 落語を聞く古牧。息子の臍帯血が必要と電話
1991年春宮城 副島は失明している状態で学校に通う
2012年夏東京 歩美は入院する桟原から、父親が被害者の桐野と何か別の研究をしていたと聞かされる。
2013年冬東京 卓巳は斉藤の息子・健がエイコーゼミナールで働いている事を知る。