ラストホープ The LAST HOPE (2013年1月期・フジテレビ・火曜21時枠) 脚本 - 浜田秀哉 音楽 - Ken Arai プロデュース - 成河広明 、古屋建自 演出 - 葉山裕記、石井祐介、谷村雅樹 http://www.fujitv.co.jp/LASTHOPE/index.html

第10話 息子の決断…医者には決められない最先端肺移植…父を救うのか、見捨てるのか？
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術後の合併症によって肺疾患に陥り、肺組織は二度と再生出来
ない事からも生体肺移植が必要になる。しかし肺の移植は
生体移植の中でももっとも難しい上に、二つの肺共に移植しな
ければならず、レシピエントの生存率とドナーへの悪影響を
考えると、医師としても難しい判断だった。再生医療によって
臓器を作る事が出来ればこれらの葛藤は無くなるとの事だが・・
恵介は無条件に肺の提供を申し出る中、妻子の居る真一は
父親との葛藤も有って、なかなか決断を下せずにいた。

再生医療の現状、そして可能性などに一気にドラマは絞り込まれ
て、医療に於ける問題点なども指摘されていくところは、ここ
数話では変わらないところ。
町田家の葛藤が意外とくだらないところで起きている辺りが
ちょっぴりドラマの質を下げてしまった感じだけど、適合する
ことを前提に会話が進んでしまっているところが違和感がある
な。

それぞれの医師の葛藤では、卓巳と健のHLA(ヒト白血球型抗原)
が一致しているということで、健の病気を治していくことになり
そうだけど、血のつながりがあるけど、まだどちらの親が共通
しているのかは分からない。それを握っている鳴瀬自身が
倒れてしまったので果たして真相を知ることは出来るのか。

またやたらとウザったらしい存在だったジャーナリスト・宇田
が真実に固執する理由付けという事も明らかになった。
歩美に対して敵対する様な姿勢を見せていたけど、よくよく
考えれば、最初から全てを話しても良かったのにね。

雪代はいよいよ母の容体が悪化した際に搭乗していた医師の
存在が大森だったところに突き止めた。だから何って感じも
するけど、この辺のエピソードはどう回収されるのか。

古牧の件ではいよいよ実現化するクローン再生技術。
本当に子供を作り上げてしまうのかが気になるけど、やろうと
思えば本当に出来る物なのかな。
流石に当時の気持ちとは変わってしまっているし、今から育て
るにはちょっと年を取りすぎているけど、子供の死がある意味
古牧の研究を固執する理由にも繋がっているし、歩美にしても
人の死が医師としての固執している理由に繋がっているので、
前向きに捉えると、医療進化に随分と人の命が貢献したという
感じだね。

近年どの分野の技術も進化が進みすぎて、昔の人のように
容易に新たに発明するという希望に満ちた未来がなかなか見え
づらいけど、医療分野というのは、再生技術を研究する人に
とってはいろんな意味で発見と希望に満ちているところなの
だろうね。