泣くな、はらちゃん
(2013年1月期・日テレ・土曜21時枠)

脚本 - 岡田惠和
演出 - 菅原伸太郎、狩山俊輔
チーフプロデューサー - 大平太
プロデュース - 河野英裕、小泉守、萩原真紀

http://www.ntv.co.jp/harachan/





第5話 もう会えないの?
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越前さんは漫画のはらちゃんにバレンタインのチョコをプレゼ
ントする事で、現場に現れたはらちゃんもチョコを持ってる
事に違和感を覚える。越前さんはどんなからくりが有るのか?
としてはらちゃんに尋ねるが、彼は自分は越前さんの描いた
漫画の世界の住民だと言い張る。恐らく漫画の書いたノート
を開けたりすると出入りできるのだと告げると、越前さんは
試しにやってみる。すると目の前ではらちゃんが漫画の世界に
飛び込んでいくのを目にしてしまう。

人は死ぬ事でどうなってしまい、何処に行くのか。

人間の世界は死んでしまうと消えてなくなるとするが、漫画の中の
キャラクターは決して死ぬ事がない。
そんな流れを利用し、上手い事漫画の中で生き続ける玉田工場長
の事情を描いて行く。

ドラマを見て人の死の悲しさと同時に、意外とあっさりとその事実
を受け入れられるのは、漫画の世界で変わりに生き続けられる可能
性を提示したからだろうか。死んでも尚生き続けるという事で、
仲間由紀恵さん主演のゴーストママ捜査線〜僕とママの不思議な
100日〜
の生瀬勝久さん演じる上司の三船と全く似たような味付
けがして有り、狭い世界観の中に更に一人の人物を送ることで
益々狭くなるし、どう影響するのか。

漫画の中の世界観を広げていくいう意味では、"シムシティ"とか
"amebaのピグ"の様な意味合いが出て来たね。

自分に都合の良い世界が作れるし、何よりも自分の都合の良い
恋人を作る事が出来る。面倒な時には漫画の世界に閉じ込めて
必要なときだけ呼び出せば良いとする発想はまさに現代の恋愛的
価値観に通じる所があるのかも知れないなと思うのと共に、
都合の良い異性を求めるというのは、どちらかというと男性的
発想の様な感じがするね。それだけ男女の思考の壁が無くなった
ような感じにも見えるしね。

色んな可能性を広げた感じのするエピソードで、特に女性陣
三人に漫画の世界の人間だと知らしめた辺りが気になるところ。
清美もまたあっさりと漫画の中のキャラクターを受け入れてしまう
所に違和感は有ったけど、ドラマの幅が広がって楽しいものが
有るな。
最終的にはあのノート、弟が燃やすとか破いたりしてしまうん
だろうけど、それまでにどうなるのか。
また毎回額縁のようなものが落下しているけど、何度も自由に
行き来できるのかどうかが気になる。

まるではらちゃんを出す為、越前さんがノートを振る姿は
"うちでのこづち"みたいな発想だね。

漫画「泣くな、はらちゃん」の世界
はらちゃん …… 長瀬智也
ユキ姉 …… 奥貫薫
マキヒロ …… 賀来賢人
あっくん …… 清水優
笑いおじさん …… 甲本雅裕

現実世界
越前さん …… 麻生久美子 (姉、漫画で現実逃避、"神様")
田中くん …… 丸山隆平 (ふはまる水産)
紺野清美 …… 忽那汐里 (ふはまる水産、"悪魔")
越前ひろし …… 菅田将暉 (弟)
長沼さん …… 稲川実代子 (ふはまる水産・ボス)
警官 …… 小松和重
玉田 …… 光石研 (ふはまる水産・工場長)
越前秀子 …… 白石加代子 (母)
矢口百合子 …… 薬師丸ひろ子 (ふはまる水産。パート長)

しのへけい子、よしのよしこ

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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