ぴんとこな
(2013年7月期・TBS・木曜21時枠)

原作:嶋木あこ『ぴんとこな』
脚本:高橋麻紀
プロデュース:高橋正尚、伊藤仁吾
演出:河合勇人、岡本信吾、山室大輔

http://www.tbs.co.jp/pintokona/




 

第2話 切ない片想い…ダメ御曹司は恋の力で強くなる!
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恭之助はあやめの事が好きになり、あやめが一弥の事を見て
いる事を知ってライバル意識を燃やす中、あやめは一弥と
新人公演後に遭う約束をしている事を知る。しかし一弥は
轟屋として新人公演を成功させたことで、関係者から祝賀の
ディナーに誘われ断れない状況の中、あやめを一人待ちぼうけ
にしてしまう。後日恭之助はあやめが校庭裏で田植えしている
ところに遭いに行くと、彼女が風邪を引いて倒れる姿に遭遇
し、彼女の介抱をしていくことでより自分の気持ちが彼女に
ある事を知るが、あやめは一弥の事を好きだと知って、歌舞伎
の演目にも身が入らない状態に陥る。

いろんなところで不条理さを感じるドラマで、それがドラマとしての
妙味に繋がっているのだろうけど、ちょっぴりワンパターンな感じ
がして、どの人物にも肩入れできないのが相変わらず辛い。

本当に望んでいる人生とは何なのか。
この辺のテイストをベタベタな恋愛ドラマベースにするのではなく、
生田斗真さんとか、山Pがよく演じるようなナレーションベース
のちょっぴり陰鬱な自己探求物語的な演出にしつつ、恋愛と歌舞伎
に向き合っていく姿を演出していけば面白いドラマになりそうなんだ
けどね。

練習もしていないのに、御曹司というだけで、それなりの才能を引き
継いでいることや、都合良く辞めたりまたやる気を出したりで、常に
チャンスは用意されているという辺りの不条理さに肩入れ出来る所
はない。

一方一弥は約束を手にする為に一人の女性を犠牲にしていく。
将来を約束したわけではないのだろうけど、今回既にキスしていた
感じだし、二股をかけつつ、自分だって他人を利用してのし上がろう
としているのに偉そうな部分がどうしても気になる。

どちらかと言えば主人公の恭之助を応援出来るモノが有るので
成立しているドラマだけど、応援したいというよりも、ほぼ消去法的
肩入れの仕方になっているので、どうにも辛い状況だ。

寧ろこの設定だと、父親が語っているように、養子を迎えて、その上
で競争させた方が面白くなる感じもする。

この調子でいくと、結局歌舞伎の物語の解説ベースに有るので、
いつもの歌舞伎紹介ドラマに恋愛ドラマをくっつけただけって感じ
に見えて来るところがあるのかも。

河村恭之助 …… 玉森裕太 (歌舞伎の名門・木嶋屋の御曹司)
澤山一弥 …… 中山優馬 (轟屋の弟子。本名は本郷弘樹)
千葉あやめ …… 川島海荷 (恭之助と同じ杏星学園高等学校)
澤山梢平 …… 松村北斗 (「養成所」出身の轟屋の弟子)
坂本春彦 …… ジェシー (恭之助の同級生で親友)
澤山優奈 …… 吉倉あおい (轟屋の一人娘、高校2年)
佐賀田完二郎 …… 山本耕史 (恭之助や一弥の良き兄貴分)
大岩松吉 …… 高嶋政宏 (歌舞伎界の重鎮)
澤山 多佳子 …… 前田典子 (咲五郎の妻、優奈の母)
澤山咲五郎 …… 榎木孝明 (一弥が入門した轟屋の総帥)
三田シズ …… 江波杏子 (河村家の家政婦)
河村世左衛門 …… 岸谷五朗 (名門・木嶋屋を背負う歌舞伎界の大御所)
三島 千晶 …… 草苅麻有 (あやめのクラスメイトで大親友)
ヤス …… 清水優 (恭之助の付き人・木嶋屋)

莉子 …… 藤井武美 (おっかけ)

幼少期の恭之助 …… 藤野大輝
幼少期の一弥 …… 田中悠太
幼少期のあやめ …… 平澤宏々路

古畑星夏、神崎れな、山谷花純
松島純菜、本田緑
市川猿之助

田窪一世、市川勇、片山福之

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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