ぴんとこな
(2013年7月期・TBS・木曜21時枠)

原作:嶋木あこ『ぴんとこな』
脚本:高橋麻紀
プロデュース:高橋正尚、伊藤仁吾
演出:河合勇人、岡本信吾、山室大輔

http://www.tbs.co.jp/pintokona/




 第4話 海合宿!!おまえのためだけに…最高の告白
--------------------------------------------------------

--------------------------------------------------------

明日から勉強合宿が始まるという状況の中、恭之助はこの機会
にあやめとの距離を縮めて、機会が有れば告白しようと考える。
あやめがやたらとハイテンションだという事を知って、一弥
との関係が良好なのかと落ち込むが、実際には逆だと判明し
恭之助は彼女を励ましていく。恭之助の天性の才能と共に
運は彼に向いていて、あやめの誕生日は勉強会の合宿中である
事を知る。

恭之助と一弥の新人公演「棒しばり」が成功を収めたのに対し
て、恭之助やそれを観たあやめは、満足感を得ていたが、
一弥だけは公演に於いて、技術の不足を指摘していた恭之助の
意外なハネ具合を知って、寧ろ自分の方に足りないものがある
と知って落ち込む。

肝心なことが上手く行っていない時に、そのはけ口を好意を
寄せてくれるあやめとの関係に求めようとするがあまり、惨め
さに輪がかかってしまうという負のスパイラルの一弥と、
いろんな面で、ツキが回り始めた恭之助の姿が対象的に描かれた
もの。

一弥の行動の中に、10年間の空白というものを感じるあやめ
だけど、話を聞いていると、一弥の姿は新人公演などで
あやめは一方的に見守っていたとか言い始めるし、ちょっぴり
矛盾する姿も有る。

10年前の約束を大切にするのは良いけど、その間の10年間
というものをどう捉えていくのかが、この手の純愛ものドラマ
のテーマでも有る。相手の事を実は何も知らないし、物心を
ついたころの約束故に、縛られ過ぎるというのもまた人生の
楽しみを否定する様で、現代の社会にはなかなかその価値観を
理解するのも難しいものがある。

人生を謳歌してこそ芸の幅にも広がるということを考えれば、
一弥が不足するものが、この10年の間の人生の経験値だとも
言えなく無い。遊び心の無い人物に楽しい演技は出来ない
だろうし、夢に向かって切迫感だけで生きている彼が
芸に於いて、赴きというものを引き出せるとは到底思えない
ものも有る。

ビーチでの青春ドラマ的シーンは、あまりに臭すぎて目を
覆いたくなるほど。全然勉強していないし、どういう選定で
勉強合宿をするメンバーが選ばれたのか。
金がないという割にあやめもまた随分Womanの主人公同様に
金稼ぎだけに従事していないところもまた、違和感は有る。

そして何よりもあやめの笑顔が屈託が無いと言えば言葉は
良いけど、全方向的に良い人・良い笑顔を振りまきすぎていて
恭之助にも一弥にもいい顔を見せ過ぎじゃないかという
感じがしないでもないところは気になるね。

ただ随分ドラマとしては見やすくなったのかなという感じ。

河村恭之助 …… 玉森裕太 (歌舞伎の名門・木嶋屋の御曹司)
澤山一弥 …… 中山優馬 (轟屋の弟子。本名は本郷弘樹)
千葉あやめ …… 川島海荷 (恭之助と同じ杏星学園高等学校)
澤山梢平 …… 松村北斗 (「養成所」出身の轟屋の弟子)
坂本春彦 …… ジェシー (恭之助の同級生で親友)
澤山優奈 …… 吉倉あおい (轟屋の一人娘、高校2年)
佐賀田完二郎 …… 山本耕史 (恭之助や一弥の良き兄貴分)
大岩松吉 …… 高嶋政宏 (歌舞伎界の重鎮)
澤山 多佳子 …… 前田典子 (咲五郎の妻、優奈の母)
澤山咲五郎 …… 榎木孝明 (一弥が入門した轟屋の総帥)
三田シズ …… 江波杏子 (河村家の家政婦)
河村世左衛門 …… 岸谷五朗 (名門・木嶋屋を背負う歌舞伎界の大
御所)
三島 千晶 …… 草苅麻有 (あやめのクラスメイトで大親友)
ヤス …… 清水優 (恭之助の付き人・木嶋屋)

莉子 …… 藤井武美 (おっかけ)

幼少期の恭之助 …… 藤野大輝
幼少期の一弥 …… 田中悠太
幼少期のあやめ …… 平澤宏々路

古畑星夏、神崎れな、山谷花純
田中悠太、松島純菜、平澤宏々路、本田緑
藤野大輝、市川猿之助、鈴木龍之介、森富士夫、中村隼人
高島優子、西田薫、佐野元哉、蓬莱照子、金井俊太郎
嶋崎伸夫、園岡新太郎、秋田卓郎、高橋佐一郎
新村宗二郎、生島喜五郎、本村祐樹、藤井偉策
徳秀樹、上野山浩、田中伸彦、内ヶ崎ツトム、石井義之
田中良、江藤愛(アナ)、日下部太郎

箕輪はるか(ハリセンボン)、近藤春菜( ハリセンボン)
藤井武美、斉藤暁、尾上松也、室井佑月、小貫加恵
山崎岳彦ー



評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system