ぴんとこな
(2013年7月期・TBS・木曜21時枠)

原作:嶋木あこ『ぴんとこな』
脚本:高橋麻紀
プロデュース:高橋正尚、伊藤仁吾
演出:河合勇人、岡本信吾、山室大輔

http://www.tbs.co.jp/pintokona/




 

第9話 さよなら運命の恋…二度と会えなくても貴方を守る
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恭之助はあやめのアパートが建て替えになり立ち退きを迫られ
て行き場所がない事を知って、彼女を家に招くことになる。
父親からの了承を得ようとするが、一度は駄目だと言われる
が、困っている人を見捨てるようならば男として人間として
間違っていると鬼気迫る言葉で説得されたことで、とりあえず
は次の家が見つかるまでという条件であやめを住まわせること
になる。世左衛門はシズに息子が不純な行動を取らないように
見張っていて欲しいと頼む。

ようやく安定期が訪れるかと思わせたあやめに対して、
最後に出現したモンスターは、マスコミと実の父親だったという
感じ。

東西新聞の社屋を見ると、結構大きな新聞社なのに、
犯罪まがいのことをしているところにかなりの違和感を
覚える。まるで知らないような事務所が犯罪まがいの撮影を
していることはたまに取り上げられるのを目にするけどね。
スタッフたちが束になってあやめを脱がそうとしている
際に、父親の心が揺らいで結果的には止めるのかなと思った
けど、そんな生緩いものでもなく、結局この父親も本来持つ
性格的なものなのか精神的なものなのかは分からないけど、
相当狂った人生を送ってしまった感じ。

金のある人には分からない貧乏人としての苦労と、伝統を背負う
人の苦労というのが面白い形で描かれており、伝統を取るか
どうかで苦悩する。

父親としては本当に恭之助がこのまま伝統を引き継いで
看板を背負ってくれるか分からない状況の中でその決意という
ものを態度で見せてもらうというもの。ただし残念なのはその
証明が舞台ではなく、女性を救うという場面で描かれてしまって
いるところなのだと思う。

相変わらず周りに居る生徒たちは中途半端。
高校に通っているという設定自体が相当邪魔くさく感じる程に
機能していないところがある。そんな設定に縛られすぎているの
で高校生で結婚かよみたいな流れにも感じてしまう。

轟屋にしても木嶋屋にしても今後、歌舞伎の次世代を排出できる
のかどうか。ラストでそれらが描かれていくのか。

河村恭之助 …… 玉森裕太 (歌舞伎の名門・木嶋屋の御曹司)
澤山一弥 …… 中山優馬 (轟屋の弟子。本名は本郷弘樹)
千葉あやめ …… 川島海荷 (恭之助と同じ杏星学園高等学校)
澤山梢平 …… 松村北斗 (「養成所」出身の轟屋の弟子)
坂本春彦 …… ジェシー (恭之助の同級生で親友)
澤山優奈 …… 吉倉あおい (轟屋の一人娘、高校2年)
佐賀田完二郎 …… 山本耕史 (恭之助や一弥の良き兄貴分)
大岩松吉 …… 高嶋政宏 (歌舞伎界の重鎮)
澤山 多佳子 …… 前田典子 (咲五郎の妻、優奈の母)
澤山咲五郎 …… 榎木孝明 (一弥が入門した轟屋の総帥)
三田シズ …… 江波杏子 (河村家の家政婦)
河村世左衛門 …… 岸谷五朗 (名門・木嶋屋を背負う歌舞伎界の大御所)
三島 千晶 …… 草苅麻有 (あやめのクラスメイトで大親友)
ヤス …… 清水優 (恭之助の付き人・木嶋屋)

莉子 …… 藤井武美 (おっかけ)

幼少期の恭之助 …… 藤野大輝
幼少期の一弥 …… 田中悠太
幼少期のあやめ …… 平澤宏々路

大川 正也 …… 小木茂光 (東西スポーツ新聞社編集長)
千葉啓介 …… 佐野史郎 (あやめの父、娘を新聞社に売る)

後藤健、石戸健太郎、根本太樹、高嶋宏一郎、小木茂光、樋渡真司
日下部千太郎、山崎岳彦


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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