最高の離婚 (2013年1月期・フジ・木曜22時枠) 脚本：坂元裕二 音楽：瀬川英史 プロデュース：清水一幸、浅野澄美 アソシエイトプロデューサー：若松央樹 演出：宮本理江子、並木道子　他 http://www.fujitv.co.jp/saikouno_rikon/index.html

第1話 つらい。結婚って、長い長い拷問ですよ
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結構は長い拷問なのではないかとする濱崎光生は、妻のがさつ
さに嫌気がさし、気がつくと数多くの場面で自分が我慢しつつ
夫婦生活が成立していることに疲れ果てる。その愚痴のはけ口
を毎回通う歯科医でぶつける中で、光生は有る時2002年当時
付き合っていた彼女・灯里とバッタリと遭遇する。

自分だけが不満に感じていると思っていた流れが最後になって
実は妻側にも全く同様に愚痴っていて、相手に対する不信感を
募らせていたとするサプライズ感が面白いように現れたシナリオ
だった。

最近のドラマのトレンドなのか、台詞回しがどれもナチュラル系
を狙ったもので、前クールの「ゴーイングマイホーム」の様な
やりとりが行われていて、主人公の主張にイチイチ納得させられる
ものが有るのだが、実際には彼の主観ばかりが含まれているもの
だと気がつかされ、別の角度から物事を眺めていけば違った一面が
有るという「サキ」の冒頭の展開のようなものが存在している。

夫婦といえども他人が生活しているので、気持ちのスレ違いが
有るのは当然のことだとは思うが、それでも尚一緒に生きていき
たいのかどうかがドラマとしての問題なのだろう。

奇しくも「ゴーイングマイホーム」でも取り上げられていた
震災に関する事象が下敷きとして存在していてドラマの中でも利用され
ており、主人公の出会いも地震に有ったのだが、今回のドラマで発生し
た地震を通して、今度は別れの危機を演出していくところなど、なかなか
面白い結び方をしている。
日本でスマッシュヒットしたキアヌ・リーブス主演の映画「スピ
ード」の中でもサンドラ・ブロックが語るセリフが示すとおり
"異常な状況下で結ばれた男女は長続きしない"とする現状が
描かれてしまうのか。