最高の離婚
(2013年1月期・フジ・木曜22時枠)

脚本:坂元裕二
音楽:瀬川英史
プロデュース:清水一幸、浅野澄美
アソシエイトプロデューサー:若松央樹
演出:宮本理江子、並木道子 他

http://www.fujitv.co.jp/saikouno_rikon/index.html





第6話 男が子供だから女は鬼嫁か泣く嫁になるしかない!
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上原家の二人が婚姻届を出すことになり、濱崎家の二人は
その証人役になることになる。濱崎家で集まる予定でいたが、
来る気配は一向になく、翌日から灯里が理由も語らずジョギン
グし始めたのを見て異変を感じていくが・・・

色んなシーンに於いて名台詞のオンパレードな感じのこのドラマ。

基本男性側の性格に難があると思うのだけど、女性側にも
問題の一端はあるのではないかとする辺りの微妙なさじ加減は
面白く出来ている。

光生の性格と諒の性格はホントよく似ている所が有るけれど、
他人のフリを見て我が身を正すかのようにして、上原家に比べた
ら、濱崎家は寧ろ健全なのではないかと思う所も有るし、
それを見て光生自身が姿勢を正していくであろう様子も伺える。

几帳面すぎる光生を使ったやりとりはなかなか色んな場面で
笑いと、新たな価値観に触れさせてくれる様な気がしてくれる。

・元気が当たり前の様に聞いてくる人のウザったらしさ。
・少し頭が良いとか知識がある人より、他人を元気にしてくれる人の
方が余程価値がある。
・頭で分かっていても人と繋がれないのが人間。
・負けている方は正しい事ばかりを言って責めてしまい、正しい
事しか言えなくなる。

どれも身につまされるような思いのしてくるものばかりだ。

ただ灯里の場合、最後の主張をしたのは彼女なんだけど、これ
まで正しい主張をしてきたのかは甚だ疑問な部分も有り、
我慢してきたからこそ、ここに来て爆発したのではないかという
感じにしか見えず、この辺はセリフ先行型で、寧ろ結夏の気持ち
を代弁しちゃっているばかりという気がしてくるのは残念。

光生と結夏が互いに関係を解消しようとする中でも、時折
後ろ髪を引かれている様な感じに見えたり、また明らかに嫉妬
している部分を見れば、愛情が残されているであろう事は
明かなので、最終的にはへりくつばかりでなく、如何にそこに
気持ちを乗せられるのかにかかっているのかな。

光生と結夏が互いに似たもの同士である部分を伝える為に、
ごめんなさいをすいませんに変えて言っただけだとする似たような
主張を互いに持ち出したり、言葉を伝言ゲームの様にして、
過去のシーンを踏襲していく流れがとても上手く出来ているね。

正直、同郷とはいえ、結夏が淳之介を家にあげるのはルール
違反じゃないかという感じもするし、淳之介は富士山の見える
場所で育ったみたいだけど、なんだか色々と引っ越ししている
様な感じで、ホントに同郷なのかもよく分からない。

潮見薫という過去の人物が諒に及ぼしたトラウマに誓い影響力だ
ったり、灯里が光生につまらない男だとしたように、諒もまた
その段階で好きな女性から言われた事で、気持ちを引きずって
しまっているであろう事を考えると、言葉の重みというものを
改めて感じさせるな。

濱崎光生 …… 瑛太 (30歳自動販売機設置会社の営業マン)
濱崎結夏 …… 尾野真千子 (30歳光生の妻。光生の実家のクリーニン
グ店)
上原灯里 …… 真木よう子 (30歳アロママッサージ店経営)
上原諒 …… 綾野剛 (30歳美大の助手。灯里の夫。博愛主義者)
濱崎亜以子 …… 八千草薫 (80歳光生の祖母。若い時に離婚)
海野菜那 …… 芹那 (光生が通う小牧歯科医院の歯科衛生士)
瀬田智世 …… 市川実和子 (光生の姉。祖母・亜以子、夫・継男)
瀬田継男 …… 松尾諭 (光生の義理の兄)
有村千尋 …… 小野ゆり子 (諒が働く美術大学の学生)
矢萩聡子 …… 宮地雅子 (クリーニング店)
光永詩織 …… 大谷英子 (雑貨屋店員)
小牧純次 …… 服部靖司 (歯科医)

田中聡元、瀧村正道、ケチン・ダ・コチン

日野明希 …… 遊井亮子 (諒と逢う)
初島淳之介 …… 窪田正孝 (合コンで知り合う)

宮根誠司、黒田浩史、土屋史子

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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