最高の離婚
(2013年1月期・フジ・木曜22時枠)

脚本:坂元裕二
音楽:瀬川英史
プロデュース:清水一幸、浅野澄美
アソシエイトプロデューサー:若松央樹
演出:宮本理江子、並木道子 他

http://www.fujitv.co.jp/saikouno_rikon/index.html





第7話 お別れは自分で決めたこと
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上原家の崩壊を目の当たりにした濱崎家では朝食の際に、
改めてどうなったのかを想像して語り合う。
そんな中、結夏は、光生が留守の間に淳之介を家にあげたところ
を亜以子に見られてしまった事を告げ、そろそろこの生活にも
限界が来ている事を告げる。亜以子に改めてそれを報告にいく
と、亜以子は離婚など認めないとしながらも、自分も同じように
離婚している事から複雑な心境で語り始める。

・卵が先かニワトリが先なのか。
・人の性格は環境によって変わるのか否か。

幸せになる為に人を好きになる訳ではないとする辺りのジレンマ
が面白いようにそんな哲学・議論を投げかけるような話だった。

今の自分が居るのも過去の日々の積み重ねで、失敗から学んだ
事が加味されて、人格を形成していく。

あなた、いつからそんなにおせっかいになったのか?とする辺り
自分だけの世界を求めていた光生が他人の為に動くようになった
事を示唆し、結夏もまた光生のために行動を起こそうとし初めて
いる。

タイミングの問題も有って、なかなか二人の歯車がかみ合わせない
辺りの展開の上手さも加わり、性格や趣味が一致したとしても
必ずしもその二人が結ばれるわけではないとする辺りの男女関係
に複雑な一面が面白く現れている。

時に光生の面倒な性格が頼もしく思える所がある。
皮肉だけど、人に好意を寄せている時にはそんな性格が良く
見えてしまうのだろうし、嫌悪感を示すときには相当ウザったら
しく思える所も有るという所なのだろう。
灯里が光生に好意を寄せたのは、震災での帰宅の時にたまたま
隣り合って話合いをしたという異常下での事なので、今回の様に
また異常下では頼もしく思えたのかも知れない。
ただ人はそう簡単には変われるものではない所を考えると、
スキー場で出会った相手が、日常生活に戻ると同時に、全く冴え
ない人物に見えるかのように、このまま再び元サヤに戻っても
上手く行くかどうかは未知数だ。

心の声に耳を傾けた際に、果たしてどう感じるのか。

濱崎光生 …… 瑛太 (30歳自動販売機設置会社の営業マン)
濱崎結夏 …… 尾野真千子 (30歳光生の妻。光生の実家のクリーニン
グ店)
上原灯里 …… 真木よう子 (30歳アロママッサージ店経営)
上原諒 …… 綾野剛 (30歳美大の助手。灯里の夫。博愛主義者)
濱崎亜以子 …… 八千草薫 (80歳光生の祖母。若い時に離婚)
海野菜那 …… 芹那 (光生が通う小牧歯科医院の歯科衛生士)
瀬田智世 …… 市川実和子 (光生の姉。祖母・亜以子、夫・継男)
瀬田継男 …… 松尾諭 (光生の義理の兄)
有村千尋 …… 小野ゆり子 (諒が働く美術大学の学生)
矢萩聡子 …… 宮地雅子 (クリーニング店)
光永詩織 …… 大谷英子 (雑貨屋店員)
小牧純次 …… 服部靖司 (歯科医)

田中聡元、瀧村正道、ケチン・ダ・コチン

日野明希 …… 遊井亮子 (諒と逢う)
初島淳之介 …… 窪田正孝 (合コンで知り合う)

木村康雄

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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