最高の離婚
(2013年1月期・フジ・木曜22時枠)

脚本:坂元裕二
音楽:瀬川英史
プロデュース:清水一幸、浅野澄美
アソシエイトプロデューサー:若松央樹
演出:宮本理江子、並木道子 他

http://www.fujitv.co.jp/saikouno_rikon/index.html





第8話 いいじゃない、一回寝てみよ
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結夏がメモ一枚を残してアパートから居なくなる中で、諒が光生
の元にやって来て泊めて欲しいと告げる。なかなか強く追い返す
事も出来ずにいる中で、更には結夏の父・健彦が東京へと一人
やってくる。結夏が居ない事を知った健彦だが、夫婦のことに
は介入しない事を言われとりあえず、離婚した事を知られない
ままに、東京滞在の間一緒に生活していくことになる。

結夏が光生の家族と一緒に居る姿とは対照的に、今回は光生が
結夏の父・健彦と仲良くする姿が有った。

ドラマとして光生の気持ちが何処に有るのかを示す為には面白い
感じの関わり合い方で、光生と灯里を面白い形で距離を縮めた
事で、エンディングの形が見えずらいところに押しやった感じ
で、上手い事最終話まで興味を引きずる事が出来そうな展開の
仕方だ。

ただドラマを見ていると如何に人間がいい加減で利己的な生き物
なのかを感じさせる所も有る。
灯里は自分が不幸せだった頃には、光生の全人格・人生を否定す
る様な発言をしていたのに、いきなり今回は光生独自の世界感
に対して"貴方らしい"とか、ホントは楽しい事も有ったとする
辺りが何とも言えなかった。

また同じ事の繰り返しになるのではないかとする因果な恋愛関係と
同時に一人寂しい気持ちというのが混在していて、その辺は
気持ちに共感出来る所も多いのかも。
特に地方から出て来た灯里にとっては、親元の近くで生活してい
る光生が考え及ばない程に孤独の寂しさを感じているであろう所
は分かる。

ただ前回のような楽しさを感じなかったのは残念だった。
居酒屋のシーンはちょっぴり冗長な感じだったし、元彼女と
よりを戻す過程の中で時間を共有した場所に立ち返るという
のもありがちだけど、あの時とは時間の流れが違うということを
改めて同時に感じさせて欲しい感じもする。

菜那のエピソードもなんだか都合が良すぎてよく分からないな。

濱崎光生 …… 瑛太 (30歳自動販売機設置会社の営業マン)
濱崎結夏 …… 尾野真千子 (30歳光生の妻。光生の実家のクリーニン
グ店)
上原灯里 …… 真木よう子 (30歳アロママッサージ店経営)
上原諒 …… 綾野剛 (30歳美大の助手。灯里の夫。博愛主義者)
濱崎亜以子 …… 八千草薫 (80歳光生の祖母。若い時に離婚)
海野菜那 …… 芹那 (光生が通う小牧歯科医院の歯科衛生士)
瀬田智世 …… 市川実和子 (光生の姉。祖母・亜以子、夫・継男)
瀬田継男 …… 松尾諭 (光生の義理の兄)
有村千尋 …… 小野ゆり子 (諒が働く美術大学の学生)
矢萩聡子 …… 宮地雅子 (クリーニング店)
光永詩織 …… 大谷英子 (雑貨屋店員)
小牧純次 …… 服部靖司 (歯科医)

田中聡元、瀧村正道、ケチン・ダ・コチン

谷一歩、木村康雄、服部靖司、THE石原、浅間伸一郎、
大島奈穂子、高木三四郎、飯伏幸太、男色ディーノ、KUDO
大石真翔、入江義弘、松井幸則、井上マイク

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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