最高の離婚
(2013年1月期・フジ・木曜22時枠)

脚本:坂元裕二
音楽:瀬川英史
プロデュース:清水一幸、浅野澄美
アソシエイトプロデューサー:若松央樹
演出:宮本理江子、並木道子 他

http://www.fujitv.co.jp/saikouno_rikon/index.html





第9話 今度は最高の結婚をしてね!
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光生と灯里は二人だけの時間を過ごす中で、昔の関係を取り戻し
とりあえず寝て見ようと言われる。
一方結夏と諒も酒を飲んでカラオケに行き、そして酔った勢い
で結夏は諒とキスをする。
光生と灯里は関係を持ち朝帰りする中で、最近灯里の夢を見る
がその続きを見ているみたいだとして、今度は競馬にでも一緒に
行かないか?と誘う。

別れたハズの光生と結夏だが、結夏にはこの関係に於ける気持ち
が残っている事が明らかで、その関係を引きずりつつも、なかなか
関係が元通りにならないもどかしい状況が描かれた。

今回絶妙だったのは、女性同士で本音をぶつけあったこと。
男女がぶつかると角が立つところも有るし、醜いところも有る
のだけど、同性同士の衝突はある意味では興味深く見つめる
事が出来る。韓国ドラマはこのパターンが多く、男性と女性は
根本的に考え方が違うと思うので、喧嘩の次元も視点も変わって
喧嘩にならない部分も有るのだけど、こういう衝突こそが
面白く出来ているなと。

結夏にして見れば、灯里は自分の気持ちを知りながら光生との
関係を結んだとして非難したけど、灯里は逆に別れた事実を元に
して正当性を主張していた。

当初の灯里の光生に対する視線とは逆に、彼を擁護しつつ結夏の
ズルさというものを指摘していた。どの主張も的を射ていると
思うしなかなか反論出来ない部分も有るのだけど、その主張を
ぶつける事で今度は、光生が結夏を擁護する視線を持ち始める
ところなど上手く出来ているなと。

4人が集まった際の諒のメール音のタイミングの善し悪しが、
凄く絶妙で、最初は邪魔くさいコメディ的な役割しか果たして
いないのかと思ったけど、河合的架空人物の教授のエピソード
も含めて、オチとしては最高なものが有った。

光生の家族ぐるみの付き合いを想定した4人の未来像を語るシーン
なども、現実には困難だと思うけど、光生自身の性格の変貌を
上手く象徴しているのかなと。

妊娠検査薬が最後に現れた。
まぁ光生と身体の関係が有ったとしても、すぐに妊娠が発覚する
訳ではないので、陽性ならば諒の子という事になるのだろう。
そうなると光生と結夏の距離がまた戻る感じだね。

最後に鍋を囲んだ後に、結夏と光生が別れるシーンで、光生が
後ろ髪を引かれながらも、結夏か灯里なのかの選択を強いられる
シーンは良く出来ていたし、昔は1分でも映画に遅れると文句を
言って見に行かなかった光生の性格が変わっている事を示唆
していたし、いろんな所で成長した姿が有るね。

濱崎光生 …… 瑛太 (30歳自動販売機設置会社の営業マン)
濱崎結夏 …… 尾野真千子 (30歳光生の妻。光生の実家のクリーニン
グ店)
上原灯里 …… 真木よう子 (30歳アロママッサージ店経営)
上原諒 …… 綾野剛 (30歳美大の助手。灯里の夫。博愛主義者)
濱崎亜以子 …… 八千草薫 (80歳光生の祖母。若い時に離婚)
海野菜那 …… 芹那 (光生が通う小牧歯科医院の歯科衛生士)
瀬田智世 …… 市川実和子 (光生の姉。祖母・亜以子、夫・継男)
瀬田継男 …… 松尾諭 (光生の義理の兄)
矢萩聡子 …… 宮地雅子 (クリーニング店)
小牧純次 …… 服部靖司 (歯科医)

山谷初男、谷一歩、青木一、久保陽香
田中聡元、鈴木千秋、小林研二

Gregory Pekar、Mimi Rose、Jason Straatmann

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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