最高の離婚
(2013年1月期・フジ・木曜22時枠)

脚本:坂元裕二
音楽:瀬川英史
プロデュース:清水一幸、浅野澄美
アソシエイトプロデューサー:若松央樹
演出:宮本理江子、並木道子 他

http://www.fujitv.co.jp/saikouno_rikon/index.html





第11話 結婚って、拷問だと思ってましたが、違いました
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多田に連れられて行った秋葉原のライブで心の拠り所を見つけた
光生だったが、帰宅すると亜以子が両親の住む河口湖へと引っ
越しする事を知る。更に帰宅すると窓が開いていて、飼い猫の
マチルダとはっさくが居なくなっている事を知る。
パニック化した光生は近所を探し回り、そして姉夫婦の店に
助けを求めるとそこには、亜以子に別れを告げに来た結夏の
姿が有る事を知る。

人の性格はなかなか変わらないとしながらも、更には夫婦とは所詮
他人だとしながらも、寛容に慣れるかどうかは努力次第と
いうところもあるのかな。

別れて見て初めて知る相手への気持ち。
普通に存在しているものと思っていたものが突然居なくなる事
への違和感から発して、当人以外の男女との付き合いを経て、
改めて相手への気持ちなり必要性なり拘りと言う名の愛情を感じて
いく。

冒頭から結夏ばかりが富士山を見て育った事を強調していたけど
別の角度から富士山を見て育っていたであろう光生の姿が
有ったり、元サヤに戻る過程で、当時震災当時に知り合った人
との数奇な再会シーンを演出して改めて運命というものを感じ
させるところなど、計算づく過ぎる所も有るのだけど、限りなく
特別な夫婦ではなく、日常ありふれた人という事を全面に出して
いた事も有って、伝わるべき所も大きかった。

オタク気質のある光生が電波系にハマるというのも自然の流れ
みたいに感じるし、大人買いしている姿は微笑ましくもある。
男女の性格の違いを引き合いに出して、男性の趣味に対して
女性に何が分かると開き直ったかと思えば、逆もしかりで
バランスよく描かれているなと。

駅のプラットホームは別れの場としては最高の場面で、ドラマ
の別れは空港ばかりが定番化しているけど、寧ろ鉄道王国の
多い日本に於いては駅や鉄道をもっと活用して欲しいところ。

夫婦とは喧嘩してこその関係とばかりに、濱崎家も星野家は
激しく言い合っているところは、光生と結夏に対して示唆する
ところが大きかったのかも。

灯里と諒のエピソードに関しては最終話はかなり存在感も薄め
だったけど、1%でも可能性が有るならば賭けても良いとする
結びで、とりあえずは前向きになれた所が良かった。

光生と父親がソックリだったという作りも面白いといえば面白か
った。思いやりとは自分の失敗を棚に上げて誤魔化すための
魔法の言葉だとか、濱崎家の理論としては何処か納得してしまう
所が有ったな。

ネコの存在がこの二人の幸せのバロメーターとなっている。
二人をつなぎ止める存在が現在の所ネコだけど、子供を持てば
またそれらが代替的な役割を果たしていきそうだね。

濱崎光生 …… 瑛太 (30歳自動販売機設置会社の営業マン)
濱崎結夏 …… 尾野真千子 (30歳光生の妻。光生の実家のクリーニン
グ店)
上原灯里 …… 真木よう子 (30歳アロママッサージ店経営)
上原諒 …… 綾野剛 (30歳美大の助手。灯里の夫。博愛主義者)
濱崎亜以子 …… 八千草薫 (80歳光生の祖母。若い時に離婚)
海野菜那 …… 芹那 (光生が通う小牧歯科医院の歯科衛生士)
瀬田智世 …… 市川実和子 (光生の姉。祖母・亜以子、夫・継男)
瀬田継男 …… 松尾諭 (光生の義理の兄)
矢萩聡子 …… 宮地雅子 (クリーニング店)
小牧純次 …… 服部靖司 (歯科医)

多田 …… 青木一 (光生の仕事仲間、秋葉原友達)
星野健彦 …… ガッツ石松 (結夏の父、富士宮在住)
星野慶子 …… 大島蓉子 (結夏の母)
星野健二 …… 小林正寛 (結夏の兄)
初島淳之介 …… 窪田正孝 (結夏と同郷)
大原 …… 田中聡元 (ラーメン店・店主・愚痴られ・・)
濱崎修一 …… 山崎一 (光生の父、光生の性格ソックリ、河口湖)
濱崎清恵 …… 浅茅陽子 (光生の母)
たこ焼き屋 …… 時任三郎 (震災時に調布で屋台をしていた)

山谷初男、椎名泰三、和泉今日子、鈴木千穂、今野ひろみ
服部靖司、浅間伸一郎、鈴木沙弥香、ケチン・ダコチン

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舌川未鈴、相沢梨紗、夢眠ねむ、成瀬瑛美、最上もが、藤咲彩音

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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