潜入探偵トカゲ
(2013年4月期・TBS・木曜21時枠)

脚本:橋本裕志
音楽:木村秀彬
演出 :石井康晴、坪井敏雄
プロデュース :佐野亜裕美

http://www.tbs.co.jp/tantei_tokage/




 

第10話 真犯人はお前だ!!隠された絆と衝撃の真相
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トカゲと寺島は現金輸送車を襲った犯人を尾行した結果、
情報屋の篠崎が裏社会を牛耳るクモだと知り驚く。
二人は今にも殺害される中で、トカゲは篠崎に対して、自分を
スパイとして雇ってくれれば良い働きをするとして話を持ちか
ける。篠崎に信用を得たトカゲは死ぬ前に2年前の茂手木の
事件の真相を聞き出す。

最終話のつまらなさ・盛り上がりに欠ける演出に驚く。
脚本のセンスの無さなのか、それともこんな展開で視聴者を
楽しませる事が出来ると本気で思ったのか。

どの流れを見ても安っぽさばかりで説得力が無い。
トカゲが篠崎にスパイになる事を持ちかけるも、一度は殺しか
けた男なのに、篠崎自身がそんな彼の言葉を信じる程バカなの
かという感じだし、そもそも探偵事務所が防衛拠点として
成り立って居らず、誘拐される以前から黒澤が事務所の周り
を彷徨いている姿が有り、何のセキュリティも無い状況の中
で蒼太を守ろうとしている姿が有る。まるでライオンの檻に
入れた子供を守ろうとしている状況だ。

気持ちで人を救えると発言した香里に対してそれを証明をして
見ろと言いつつ、大した捜査もなく、気持ちの捜査に於いても
デカワンコバリの嗅覚捜査もどれも中途半端なまま。

せめて探偵事務所にもう一人、トカゲレベルの捜査員がいる
だけで変わって来たのだろうな。

情報が社会を征するというコンセプトは悪くないのだけど、
警視総監くらいまでいけば、篠崎などあっさりと殺害出来る
だろうし、人は追い込まれたら何をするのか分からないという
心理状況を完全に無視しているところがあり、篠崎自身の
キャラクターに知性を感じないところがちょっぴり辛いところ
だった。また出し抜く捜査というのが、まるで爽快感がなく、
虚を突くどころか既定路線だとばかりの展開の仕方が、視聴者
を引きつけることに完全に失敗している気がする。

序盤が面白かっただけに、クモとスパイの存在は可能性を
臭わせつつ、正体は明かさない方が多分楽しめたのだろうな
と思う。

最後はまたスタイッシュとは関係無いところで、整合性を併せる
ばかりの状態だった。その苦しさがまた見苦しさとして写るのが
痛々しい。

織部透 …… 松田翔太 (29歳、通称トカゲ)
寺島秀司 …… 松岡昌宏 (35歳、警部補)
望月香里 …… 蓮佛美沙子 (24歳、トカゲの助手、元銀行員)
槙原洋子 …… ミムラ (31歳、巡査部長)
槙原聖人 …… 山本涼介 (19歳、洋子の弟。Cafe MAKIHARA店長)
宮間隼人 …… 君嶋麻耶 (25歳、刑事)
茂手木蒼太 …… 君野夢真 (7歳、茂手木の息子)
織部道男 …… 光石研 (トカゲの父親、元警察官)
山根憲二 …… 吹越満 (43歳、班長。警部)
岸森幹雄 …… 遠藤憲一 (48歳、刑事部部長)
柳田雅彦 …… 伊東四朗 (65歳、ヤナギ探偵事務所・所長)
少年期のトカゲ …… 山崎竜太郎
篠崎 肇 …… 田中哲司 (裏カジノバーの支配人。元公安部)
茂木手圭太 …… 豊原功補 (蒼太の父親。トカゲの元相棒)

小田桐晃 …… 小倉馨 (元内閣総理大臣)
黒澤 …… 鈴之助 (クモ側の人間?)
岸森真知子 …… 舟木幸 (妻)
岸森愛梨 …… 青山美郷 (娘)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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