ショムニ 2013 （第4シリーズ） (2013年7月期・フジ・水曜22時枠) 原作：安田弘之「ショムニ」 脚本：丑尾健太郎　ほか 音楽：大島ミチル 主題歌：Serena『ピンクの弾丸』 編成企画：石井浩二　/　清水一幸 プロデュース：岩田祐二（共同テレビ） 演出：鈴木雅之　/　小林義則 http://www.fujitv.co.jp/shomu2/index.html

第6話 新メンバー空気を読めない男が大暴走
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アメリカのハンバーガーの大手・コネチカットバーガーを展開
するスミス社長が日本進出に際して、日本での販売権の売り込
みの為来日する。なんとか満帆商事としてはそれを獲得したい
と考え接待の為のアイディアを募る。
一方麗子は亀のお告げだとして、一人高いところからショムニ
に落ちてくる人物がいる事を告げる。
スミス社長と海外事業部と経営企画室と重役が顔合わせしている
中、梶山がやってくると、スミス社長のお土産の缶詰が、
すごい悪臭をしていた為に、腐ったものを持ってきたのは誰
なのか?と問い、この缶詰が腐っているとした事から、梶山は
降格、その流れをフォローして缶詰を食べ尽くした下落合は
前川からの信頼を得ていく。

空気を読むというのが今回のテーマ。
コンプライアンスの問題のエピソードとある意味では似たような
感じで、社員たちの動きを会社側が管理して、動きを封じようとする
意図が存在するもの。

冒頭から金庫に入る人物・寺内が泥棒だと分かりながらも、
それを問い詰められないところに問題の発端があるし、一社員として
会社に勤めるということはどういうものなのかを考えさせる為に
うまいこと、過剰なまでに空気は読めないが本音で核心をつく
発言をする人物を登場させて、何が正しいのかどうかを精査してい
く。

"空気を読めない発言は身を滅ぼすのか。"
"会社は社員がやりたい事をするために有るわけではないとする主張
が本当に正しいのか。"
という主張がなされる中で、"自分を殺してやりたいこともやれない
やれず言いたいことも言えずに働くことの意味は果たして有るのか?"
という問いかけに対して、うまい形で、杓子定規な金をかけた如何にも
日本的な接待を行うのではなく、寧ろいかにハンバーガーが好きな
のかという事を全面に出して、主張する流れは良かった。

ただやっぱり復職しても空気は読めず相当迷惑をかけていきそうだな。

大倉さんの憎めないキャラクターがうまく最後はほんわかした雰囲気
で締めた感じだね。

ショムニvs経営企画室の争いの構図の中に梶原を不器用に絡ませた
流れもおもしろかった。