空飛ぶ広報室 (2013年4月期・TBS・日曜21時枠) 原作 - 有川浩『空飛ぶ広報室』（幻冬舎刊） 脚本 - 野木亜紀子 プロデューサー - 土井裕泰、磯山晶 演出 - 土井裕泰、山室大輔、福田亮介 音楽 - 河野伸 主題歌 - 安室奈美恵「Contrail」 http://www.tbs.co.jp/soratobu-tbs/

第3話 覚悟のいる結婚…いつも笑顔でいよう
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リカは空幕広報室が好意で行ってくれる懇親会に参加すること
にする。その酒の席で航空自衛隊の職員たちの意外な事実を
耳にしたり、恋愛話に於いて出会いが少ない内情を吐露されて、
リカはテレビの企画として航空自衛隊の私生活・恋愛事情を
取り上げようと考える。しかしチーフの阿久津からは、
インタビューをただ繋げただけの駄作だと一蹴され、何か中心
となるべくストーリーが欲しいと言われる。

空自の広報室の人間関係は、まるでフジテレビで放送した
「TOKYOエアポート」状態でとても面白いものがあるな。
リカと柚木の新たな対立の構図など今後とも期待させるもの
が有るし、自衛隊員という堅苦しい人間だと思っている人たちが
宴会の席ではコメディアン状態であるところなど、面白く作られて
いる。

今回もまた視聴者にとっては知られざる空自の内情を吐露する
もので一見すると紹介VTR状態では有るのだけど、人間関係に
於いてもストーリー性に於いても上手く盛り込んでいて、色ん
な所で誤解されている自衛隊の実情が描かれた感じだった。

リカがこのドラマの冒頭の頃に偏見を持って自衛隊を眺めていた
ことが、誰もが一般的に感じている思いだったとする辺りが
上手く描かれているし、国を守る軍隊のハズなのに、意外にも
みんながみんな軍隊に対する嫌悪感を示している。
日本が周辺国から右傾化だ軍国主義復活だと言われているけど
寧ろこういうドラマを見せる方が日本の一般的な視線というもの
が伝わるのではなかろうかと。
まぁ韓国や中国のマスコミや額面通りに受け取らずに曲解
するのは明らかだろうけど。

鷺坂の出来過ぎた人間性がまたなんとも言えないけど、妻を
先立たれていたとする事実はちょっぴりしんみりとさせられた。

不測の事態がある職業故に、出かける際には悔いの残らない様に
例え前日に喧嘩していたとしても笑顔で送って欲しいとする
辺り、戦時中の世の中では無いにしろ、やはり軍人なんだと
感じさせるものがあって、やっぱり自衛隊の中に人の生き死に
を感じさせるところに繋がっているなと。