空飛ぶ広報室 (2013年4月期・TBS・日曜21時枠) 原作 - 有川浩『空飛ぶ広報室』（幻冬舎刊） 脚本 - 野木亜紀子 プロデューサー - 土井裕泰、磯山晶 演出 - 土井裕泰、山室大輔、福田亮介 音楽 - 河野伸 主題歌 - 安室奈美恵「Contrail」 http://www.tbs.co.jp/soratobu-tbs/

第5話 過去との再会・初めての告白
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空井からエレメントの存在を指摘されたことで、リカは彼に
対する気持ちを少しずつ募らせていく。同僚の藤枝からは、
ボーっとしているリカに対して女の顔をしていると指摘され、
自分の気持ちに少しずつ気がついていく。
リカの企画が通り、柚木を中心とした制服シリーズの撮影が
行われる。今回は高射群機動展開訓練を撮影することになり、
本番は深夜24時からの訓練だったが、説明用に昼間の訓練の
様子も撮影することになる。そんな中、空井からリカの元に
電話が鳴り、付き合ってくれないかと言われる。

またいつものように空井がリカをナチュラルに刺激する"付き合
ってくれませんか"発言にはじまり、今度こそと思わせて実際
には柚木と槙のプライベートの仲介役をさせられるという流れ
だった。

柚木自身の過去との決別、そして本当の意味で前に進む為のエピソ
ードとして描かれ、その過程で自分自身で新たに女性としての
生き方を模索・選択することも可能な流れだったけれど、結果的
には今まで通りの自分を貫いていくことを選んだ感じ。
今までの柚木のオヤジ的キャラクターは自衛隊の中で生きる
為に必要な措置だったけれど、自分自身で選んだことによって、
ようやく自由にやれることの意味合いを掴んでいく。

無理してオヤジを演じているのならばともかく、居心地が良くて
そのようにしているのであれば無理して変える必要は無く、
槙が求めている柚木としての人物像と柚木自身が求めているもの
の違いという物が鮮明に描かれた感じ。
槙に何かを言われる筋合いは無いけれど、彼から元通りの生き方
も有ることが提示されて、どういう決断にせよ支持する人物が
いることによって心強さには繋がっているのだと思う。

柚木の場合、どうしても女性自衛官としての先駆者的意味合いも
大きく、彼女の存在によって、その後の働く人たちの意識の変革
が行われたとするならばそれはそれで良い役割だったのだろうね。

リカがミスばかりを指摘しているマスコミの姿を見て、冷静に
その間違いに気がついた様に、人は成長している事を端的に
描いた感じ。古賀准尉もまた間違いに気がついて、上手い事
和解出来た事は、彼自身もまた一歩踏み出せたという感じだね。