空飛ぶ広報室 (2013年4月期・TBS・日曜21時枠) 原作 - 有川浩『空飛ぶ広報室』（幻冬舎刊） 脚本 - 野木亜紀子 プロデューサー - 土井裕泰、磯山晶 演出 - 土井裕泰、山室大輔、福田亮介 音楽 - 河野伸 主題歌 - 安室奈美恵「Contrail」 http://www.tbs.co.jp/soratobu-tbs/

第7話 いざという時そばにいられない男だけどそれでもいいか？
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意味のある所に道はひらける。リカは空井が活躍するのを隣で
見ている事を宣言。
リカは取材で訪れた空幕広報室で鷺坂が神棚に手を合わせてい
るのを目にして話を聞くと、饒速日命という京都の八幡に
ある空の神のお守りだと知る。
そんな中で、陸海空の三幕それぞれがイメージアップの為に
広報用のVTRを作成する事になる。嫌われたくないだけの問題
ならば広報に力を入れる必要はないが、自衛隊の存在が理解
されると災害時などで容易に動けるようになるのだと聞く。
鷺坂は平成7年当時に理解が得られず、失敗した時の経験を語る。

このドラマ自体が、凄い自衛隊の広報ドラマになっていますね。

それだけ魅力が詰まった描かれ方をしていて、このドラマの中で
も一番バランスの良いエピソードだった。

自衛官が私生活を犠牲にしても他人の為に人助けする事の意味。
パイロット時代の空井が一般人にどう思われても関係はないと
思っていたが、広報を通して逆にもっと理解されるべき仕事で
あるという事を実感したというエピソードが、鷺坂の過去なり
前任者達の失敗を通して、修正されていっている感じが上手い感じ
で描かれている。

軍隊というと透明化が必要な部分と秘密を守るべき部分が有る
と思うけど、広報の仕事はまさに透明化させる作業だね。

NHKと民法の放送局の違いのように、PVに於いて軍隊を見せる
のも良いのだけど、やはり一線を画する部分は有り、酒場のシーン
など誤ったメッセージ性を送らないためにも、こういう措置に
なるのは仕方がないのかなと思うところも有ったけど、作成された
DVDはパイロットにプレゼント配布されたようだと、良い感じで
フィードバックされたね。

そしてリカの成長物語としての活躍。
リカと空幕広報室との関係が上手く言っていることを示すかの
様に、情報を素早く正確に伝える為に、報道のともみに訂正
させるところなどとても感動的な流れだった。

そして駄目を押すようにして、鷺坂の妻とのエピソードを通して
上述した私生活を犠牲にしても他人を守るべき使命感の中に
命というテーマを含ませて他人を守るだけでなく自分たちを守る
為の意味合いなりを含ませ、自己犠牲の下で成り立つ難儀な
姿を上手く描き出したなという感じだった。