空飛ぶ広報室
(2013年4月期・TBS・日曜21時枠)

原作 - 有川浩『空飛ぶ広報室』(幻冬舎刊)
脚本 - 野木亜紀子
プロデューサー - 土井裕泰、磯山晶
演出 - 土井裕泰、山室大輔、福田亮介
音楽 - 河野伸
主題歌 - 安室奈美恵「Contrail」

http://www.tbs.co.jp/soratobu-tbs/




 

第10話 君の隣で見えた景色
--------------------------------------------------------

--------------------------------------------------------

評論家が世論に投げかけた、空自の広報活動が戦争美化に繋がる
との事を受けて、テレビ局としては空自の密着取材を無期限
延期にする中で半年が経過。空幕広報室もなんとか自分たちの
している事を理解してもらう為に広報活動する中で、再び
俳優キリーが番宣の為に出演する"夢を叶える"とする番組の内容
の中で、ブルーインパルスに乗りたいとしたことから、空自と
帝都テレビのパイプが繋がる。
個人では自衛隊との関係が上手く行くがどうしても組織として
の関係が上手く行かない事を指摘される中で、これを契機に
再び関係が接近する。

いよいよこれまで空幕広報室を率いてきた鷺坂の引退話と
共に、改めてテレビ局と自衛隊の関係が接近するというもの。
今更ながら人間関係のバランスの良さと好感度の高いやりとり
は脚本家の上手さを感じさせるし、空自とリカの関係が
至る所で余韻を残し、影響を及ぼし合っているところが
両者の関係を物語っている。
柚木の口癖がリカに乗り移っていたり、コメディ部に於いても
他のドラマを踏襲するなど面白いし、見せる所は魅せるとばかり
にブルーインパルスの映像が格好良く挿入されているところは
前回以上にPV色が強いものが有った。

とりあえずラス前のエピソードでこれまで問題としていた
ことを解決させることで一区切り付けた感じのエピソード。
個人的な夢の問題であったり、マスコミと自衛隊との関係
だったり・・・

2011年2月という設定が何を意味しているのか今更ながら感じる
所に繋がっており、この時期だからこそ、東日本大地震の
ネタな繋げていくというのも悪くないところだった。

ただマスコミのあり方とはどういうものなのか。
演出としては実際の自衛隊の活動映像を挿入したり、震災の
凄惨さを当時の映像で振り返ったりするのだろうかと、構成が
どうなるのか気になる物が有る。
このマスコミからの表現というのは、前回自衛隊とマスコミ
との関係でも投げかけられた様に、陽気なドラマの中にも
深いテーマ性が見え隠れしているところに、このドラマが
持つ面白さの土台に繋がっている部分が有るのだろうね。

稲葉リカ …… 新垣結衣 (27歳、帝都テレビのニュース番組 「帝都
イブニング」 ディレクター)
空井大祐 …… 綾野剛 (28歳、航空自衛隊の元戦闘機パイロット。
タックネームは 「スカイ」、二尉)
柚木典子 …… 水野美紀 (35歳、空幕広報室報道班所属、三佐)
片山和宣 …… 要潤 (32歳、空幕広報室広報班所属、一尉)
槙博巳 …… 高橋努 (空幕広報室報道班所属、三佐)
比嘉哲広 …… ムロツヨシ (空幕広報室広報班所属、一曹)
藤枝敏生 …… 桐山漣 (帝都テレビの人気アナウンサー)
坂手はじめ …… 渋川清彦 (技術局カメラマン)
香塚ともみ …… 三倉茉奈 (帝都テレビの報道局の報道記者)
大津裕一 …… 前野朋哉 (帝都イブニングのスタッフ)
佐藤珠輝 …… 大川藍 (帝都イブニングのギャル系AD)
阿久津守 …… 生瀬勝久 (「帝都イブニング」 のチーフディレクタ
ー)
鷺坂正司 …… 柴田恭兵 (54歳、航空幕僚監部広報室室長、一佐)
帝都イブニングのメインキャスター …… 升田 尚宏
小暮聡 …… 岩寺真志 (2等空佐。広報班班長)
石橋栄治 …… 大塚ヒロタ (2等空曹。広報班)

泉 …… 西尾季隆 (あけぼのテレビ)

宮崎吐夢、渡辺光、西ノ園達大、畠中正文
Arrange Doll

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system