スターマン 〜この星の恋〜 (2013年7月期・フジ・火曜22時枠) 脚本 …… 岡田惠和 演出 …… 堤 幸彦 プロデュース …… 河西秀幸、平部隆明 協力プロデュース …… 神 康幸 http://www.ktv.jp/starman/index.html

第7話 恋人は星の王子様新章始まる
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星男が突然息をしなくなり亡くなったかに思えたが、突然
重田が星男として語りかけることで息を吹き返す。
その場にいたものたちは初めて星男が宇宙から来た王子だと
いう事を知る。重田によると地球人も他の星から見れば
宇宙人だとつげ、理解を求めていく。

ようやく会話の流れのセンスを感じた話で、ストーリー全体の
おもしろさはともかく会話劇に関してはよく練られている
ところがあるなと思う。

佐和子が台詞の中で自虐的に
「見ていたドラマで宇宙から来たなんて言ったら間違いなく消す」
と語っているところを見ると、このドラマの制作陣自体
このドラマの不評な視聴者の声を感じているであろうことは
伺えるものがあるし、元々遊び心から出たドラマなのだろうと
思う。

佐和子が「実は・・」って展開は嫌いではないが、過去・未来
のようなところから来たというようなあり得ない設定は嫌い
だとするように、いつかは離れていってしまうであろうことを
示唆する流れは今後、どのようにして処理していくのか気になる
ところだ。

その点、星男と重田の対照的な関係はおもしろく描かれているし
その対応の違い、リアクションの違いはおもしろくできていた。

宇宙人のコミュニケーションを取るな!と語った後に、地球の
女性には男性の微妙な変化を察知する能力があるとする辺りも
計算高く作ってあるし、先週からボディブローのようにして
おもしろみを感じ始めた、職場でのアイコンタクトによる
コミュニケーション方法は、このドラマに於けるテーマ性を
感じさせるところにも繋がっていると思う。

岡田惠和さんの程の脚本家ならば、案外現在日本の外交が近隣国
とうまくいっていない事を示唆して他文化コミュニケーションの
事情を暗につねているところが有るのかもしれない。