TAKE FIVE 〜俺たちは愛を盗めるか〜 (2013年4月期・TBS・金曜22時枠) 原案：脚本 - 櫻井武晴 演出：岡本伸吾、渡瀬暁彦、川嶋龍太郎 脚本：藤井清美、丑尾健太郎 プロデューサー：伊與田英徳 主題歌 - 2PM「GIVE ME LOVE」 挿入歌 - JUJU「TAKE FIVE」 http://www.tbs.co.jp/TAKE-FIVE/

第3話 刑事を助ける泥棒！警察に潜入
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芝大門署で木ノ下道元が持つ慶上寺の国宝的宝である
四天王像が移送されることになる。全部で4体ある仏像だが
四体有ってこその価値があるということ。予想には芝大門署
の瑠衣に一任され、部下の矢野と共に輸送車を監視するが・・・

警察が泥棒に手助けすること。
泥棒が警察に手助けすること。

そうとう違和感の有る構図なんだけど、泥棒も悪意のない盗み方・行動
を起こしていると、警察と連携にも限れなく違和感が排除されている感じ。
それだけ目の前に居る犯罪者以上の素行不良の人物を提示している
ところにあるのかも。

警察が出来ない事を泥棒が行い、泥棒が行う事を上手うことのバランスの
下で描かれている。

物事には二つの側面があるけど、 執着という言葉の意味には、全く
正反対の意味が提示され、それぞれのキャラクターたちが執着している
ものが、どちらに該当する物なのか、精査する意味でも面白く描かれた
と思う。

仏像ネタを見ると、現在国際的な問題になっている韓国人
による対馬の寺の仏像の盗難事件を思い出す。まるにサイムリー
なネタで、シュウジャク化している韓国の姿が実にオーバー
ラップする物が有って興味深い流れになっている。

これとは別にして、誰にでも執着しているものが有るという
事が提示され、それが執着なのか、シュウジャクなのかに
於ける葛藤も上手く出来ている。言葉一つでこの言葉の意味
もネガティブにもポジティブにも感じる所が凄かった。

盗み方に関してはそんなに特別な事をした感覚もなったけど
今回は完全にチームワークの勝利だった。

瑠衣は正義と関わっていくのかと思ったけど、意外にも
晴登が奮闘しているね。最終的には新たに正義が瑠衣の父
を殺したメンバーの一人であることで対立点が浮き彫りされる
のかもしれないけど、妹の存在だったり、そこに至るまでに
人から盗みを犯す者の存在に対してこれまで持っていた価値観
がどれだけ揺るがされているのか興味深いところでは有りますね。

今まででは一番見やすかった。
ハイテクをつかいつつも、寧ろハイテクはあくまで一つの方法論に
留めており、メインのキャラクター同士のやりとりが上手く機能している
証拠でもある。

瑠衣に対して真実を語った晴登との関係がどうなるか心配したけど、
瑠衣は必要悪として見逃していくのだろうか。
「ルパン三世」の銭形とルパンの構図みたいになってるね。