海の上の診療所 (2013年10月期・フジテレビ・月曜21時枠) 脚本 ： 徳永友一 音楽 ： 神坂享輔 プロデュース ： 藤野良太、古屋建自 演出 ： 中江功、谷村政樹、��野舞 主題歌 ： 家入レオ『太陽の女神』 http://www.fujitv.co.jp/uminoueno_shinryojo/index.html

第4話 美人研修医は超ワガママお嬢様！？
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海診丸に本院から一人のインターンが研修生活最後の一ヶ月
を過ごすことになる。事務長の日内としては断ることも出来ず、
スタッフたちに特別待遇を求める。美人すぎる研修医として
取り上げられている女性・藤井みちるだと聞き一同期待する中、
いつもは美人とくれば真っ先に食いつくコータ先生が外見には
惑わされないとして冷静な態度を見せていることに違和感を
覚える仲間たちだった。そんな中、海診丸は櫂伝馬競争が行わ
れる阿岐之島を尋ねていく。

なかなか代わり映えがしない限定した環境での診察という事で
難しい部分が有るかと思うけど、今回は少し趣向を変えて、
海診丸の存在の是非を唱える高慢な女性に対して、その必要性
を実感させていくものだった。

患者云々ではなく、今回は内々でのエピソードだったという事で
医師の間での葛藤が興味深く描かれる。

感謝される外科医に姿に憧れている研修医にとって、ほぼ内診
ばかりの海診丸に存在の価値を見出すのは難しいだろうことは
明らかだったけど、「ありがとう」と感謝される仕事という
意味では、腕の立つ外科医も海診丸の医師も変わらないものが
有るし、寧ろ人と人とが向き合う海診丸である方が、患者に
感謝され、必要とされているという意味では伝わるものが大きそう
だ。

実際には医療事故によって送られてきたとの事で、患者と向き合う
のが恐くなったとする自信の喪失を癒して、再び軌道を修正させ
ていくということで、この海診丸は何も離島の市民だけでなく、
医師の心さえも治療していくという見た目以上の存在の大きさと
いうものを上手く描いたもので、これぞ研修医にはもってこいの
職場でも有った。ただそれでいて経験がないと対処が難しい案件も
多く、機械に頼る医療をしてきている人にはなかなか馴染めない
現場なのかもしれないね。

眞子とコータ先生の関係も良い感じで描かれているし、コータ先生
のキャラクターも実に憎めない。コータ先生が求めている相手は
すぐ目の前に居るのに・・・みたいなところがまたドラマとして
の定番とはいえ、付かず離れずという位置にいるところが良い感じ
なんだろうけどね。

コータの母もそろそろ話に関わり合ってきそうだし、いつもラスト
1分程度登場する輝の姿もまた意味深で今後期待出来そうだ。
エンドクレジットの際に鉄拳さんのパラパラ漫画が描かれている
けど、これはコータ先生の人生ストーリーが描かれていることは
明らかだけど、この中で描かれている幼なじみのような女性が
眞子ではなく羽鳥輝ではないのかという感じもまた興味深く描かれ
ていると思う。