海の上の診療所 (2013年10月期・フジテレビ・月曜21時枠) 脚本 ： 徳永友一 音楽 ： 神坂享輔 プロデュース ： 藤野良太、古屋建自 演出 ： 中江功、谷村政樹、��野舞 主題歌 ： 家入レオ『太陽の女神』 http://www.fujitv.co.jp/uminoueno_shinryojo/index.html

第10話 ついに最終章 Drコータの選んだ結末とは
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葵が妊娠したことで、日内たちの対応は朗らかに成り、完全に
従業員の間でプリプリ感はなくなって、船の雰囲気も良くなっ
ていた。食生活に気をつける為にも海藤はいつにもまして、
食事に気を遣う中、日内の元に理事長から電話が鳴る。海診丸
の存続に反対していた人で、経費報告書を提出することになる
ので贅沢禁止令で下される。
そんな中、海診丸は初めて訪れる離島の誉島を尋ねる。
この島には島出身の医師が東京から戻り、島で診療所を開いて
いた為に海診丸の巡回リストからは外れていたが、医師が東京
に戻ることになったので来年からは巡回リストに入ることが
決定したのだった。その為に眞子と航太は診療所を訪れて患者
のリストを受け取りに行く。するとその診療所で働いていたの
は航太がインターン時代の指導医だった瀧山晴子だと分かる。
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最近眞子ちゃんの「ちゃんとして」が微妙にアレンジされてい
るし、ちゃんとしている航太先生にその言葉を掛けられない
流れと同時に恋心を抱いているであろう眞子がそれを言えない
ところに乙女心が現れているのかと思わせるものがある。

晴子が航太の指導医だったということで、もう少し航太先生
の若い時代の頃の話が深く掘り下げられても良かったけど、
ドラマはリレー形式でヒロインが変わってしまい、やや尻切れ
感もある。

航太にはなりふり構わず口説いていた過去が有ったけど、
私には口説こうとしなかったとする晴子の台詞と、現在まるで
口説かれていない眞子の状況の共通性を探れば、近くにいる
人との人間関係を壊したくない意図があるのか、本当に大事に
思っている人には容易に告白は出来ないとするものがあるのだ
ろう。

晴子が島から出ていくとする意図も早い段階で想定出来るもの
があるし、一番愛してくれているものを心配をかけまいと
する行動が、逆にすれ違いの関係を生んでしまうところなど
皮肉と言えば皮肉だけど、誰かその辺の流れを修正してくれる
人を一人立たせるだけで、人生の取り返しの付かないことを
上手く軌道修正してくれるものなんだなと思うと、人のお節介
というのは時に必要なんだなと思わせる。

医師としてのスキルも描かれたし、航太先生の成長の度合いも
上手く描かれた。晴子が手術に成功しても失敗しても、受け入れて
くれる人、愛してくれる人のいることのありがたみというもの
を感じる雰囲気は有るので、安心してみていられる内容では有った。