海の上の診療所 (2013年10月期・フジテレビ・月曜21時枠) 脚本 ： 徳永友一 音楽 ： 神坂享輔 プロデュース ： 藤野良太、古屋建自 演出 ： 中江功、谷村政樹、��野舞 主題歌 ： 家入レオ『太陽の女神』 http://www.fujitv.co.jp/uminoueno_shinryojo/index.html

第11話 聖夜に起こる海の上の奇跡！ついに感動のフィナーレ！
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日内は海診丸の存在に否定的な副理事長の藤井真希からの連絡
により突然態度を急変させ、航太先生のことを契約満了と共に
下船させる。職員たちはそんな日内の決定に反論するが、
上司の命令だとして受け入れるよう求める。
そんな中で真希が海診丸にやってくるとメンバーは航太を下船
させたことを非難し、いかに航太先生が人を助けたのか熱い思い
を語るが、元々離島の人口も減り、大都市の医療の充実に海診丸
の費用を充てる方が余程人助けになるのだと言われ、なかなか
決定を覆すのが難しかった。
航太と連絡が取れずに居る中で、航太は島民の中澤家に声を
かけられ、眞子の知り合いだと知ると、とても親切に迎え入れ
られていた。
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いよいよ最終話。
月9らしさが現れたかどうかは別としても、火10みたいなドラマ
の味は出せていた感じ。
その分このドラマこそクリスマスにエンディングを迎えるべき
内容であり、このドラマと「ミス・パイロット」の放送枠を
フジの企画段階で間違えたのではないかとさえ思ってしまう。

離島医療を通して人の優しさに触れるという部分はある程度
成功はしているとは思うのだけど、このドラマでは寧ろ離島に
とって必要なのは、医師がその場にいるかどうかによって命が
左右されるという切迫した状況に有ると思うので、最終話は
海診丸の不要を訴える人たちの前で、そんな切迫した状況を描い
たところは、上手く伝わってくる内容だった。

航太が急いで婚約者を捜す理由の中に、母親の健康問題がある
のかと思わせる作りだったけど、このドラマは、冒頭から色々と
思わせぶりをさせつつも肩すかしに終わることも多かった。
陸にいる親の命を救えずに離島の人の命を救うなんて・・・なんて
展開になったらそれこそ本末転倒だと思わせつつ、意味は全く
違っていたということで、これはこれで良かったとは思うけどね。

航太と眞子の関係も一度離れてみて、改めて相手の存在感
というものを感じさせる作りにしたかったのかも知れないけど、
ちょっぴり離れる帰還と再会のスパンが短かった感じ。

まぁこのドラマの主人公たちのお約束である「今日限り下船させ
て頂く」という現実が本当に訪れてしまったとするシチュエーション
を一度はみんなの中に感じさせるという辺りがこのドラマの肝だ
ったのかも。
「ちゃんとして」の連発もまた綺麗に決まっていたし、出来れば
海鮮丸でのデートではなく、北海道のロケーションの中で
二人の恋が発展してエンディングを迎えるというパターンでも
良かったのかなという感じはするね。