Woman
(2013年7月期・日テレ・水曜22時枠)

脚本 - 坂元裕二
演出 - 水田伸生、相沢淳
チーフプロデューサー - 大平太
プロデューサー - 次屋尚、千葉行利、大塚英治
統括 - 神蔵克
主題歌 - androp 「Voice」

http://www.ntv.co.jp/woman2013/




 

第2話 母が母であるための間違った選択?
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小春は由季が再婚し、一家が生活している山のログハウスに
遊びに行く。由季は小春にも移住を考えてみたら?と
言われるが、仕事がないことに懸念を示す。由季からは
いつでも子供を預かると言われ、後ろ髪を引かれるような
思いの中、東京へと戻る小春たち。
そんな中、小春は貧血で倒れ、更にはアパートの隣人から
子供が悪い環境で生活している事を通報されて、児童保護
職員と面会し、さらなる通報があれば、強制的に保護する
事もあると言われてしまう。

このドラマ、予告で多く見せすぎるのが気になる。
ドラマを見ながら、見たことの感想と同時に次週以降の予想を
書こうとして頭に思い描いていることは全て予告で見せて
しまっている。

他人から発せられる言葉というのは、時と場合によって、
もの凄く心に突き刺さるものがあるなという事を感じる
ドラマである。
人は切羽詰まった時には他人に対しても辛く当たってしまう
ことは良くあるのだろうけど、そういう時こそ人の真価が
問われるもの。
今回、切羽詰まりまくっている小春がアルバイト先で、
客からジョークを言われたり、スーパーで役所の男性と
偶然に再会した際には、普通に生活している限りは
軽くスルー出来る言葉でも、こういう時に聞くともの凄く
ダメージ性が有ったりするのだろうなという感じ。
ワインを飲む事だって決して贅沢じゃないんだけどね。

WOMANというだけ有って色んな状況にある女性がテーマと
して存在しているけど、寧ろタイトルはMOTHERとか子育て
って感じだ。
同名タイトルで坂元さんがドラマ化しているのでその
タイトルはもう使えないけど、夫が居るからといっても
決して子育てが楽になる訳でもないし、子供のために人生を
犠牲にする決意が無いとやはり成立しない感じがする。

親の役目は子供に対して子供でいられる時間というものを
如何に多く作らせることにあるんだろうね。
我慢させることも大切だけど、どの子も親の事情を知って
不満を内に秘めて、ため込んでしまっているような感じなので、
悲しいかなその連鎖をどのように断っていくのかが今後の
ドラマとしての興味なのだろう。

ドラマとしてのエンターテイメント性をどこに持って行くのか
がちょっぴり乏しいものが有るので、面白さは感じづらいし、
見るものを選んで行きそうなドラマなので視聴率はまず取れない
だろうね。

信の痴漢だとする事実は、誤解なのだろうけど、
栞との関わり合いが気になる。栞は長年電車の中で痴漢被害
に有っていて、信によって助けられたのに逆に痴漢扱いさせて
しまったみたいな流れなのかな。
白血病の事実も母親から骨髄を受け取る状況を作って二人を
接近させるものだろうけど、なんだか銃口を突きつけて決断
を迫らせるような切迫感が有るので、どうにも暗くさせる
ドラマだね。

青柳 小春 …… 満島ひかり (27歳、シングルマザー)
青柳 望海 …… 鈴木梨央 (6歳、娘)
青柳 陸 …… 橋來 (3歳、息子)
青柳 信 …… 小栗旬 (31歳・没)

植杉 紗千 …… 田中裕子 (56歳、パート)
植杉 健太郎 …… 小林薫 (58歳、仕立て屋)
植杉 栞 …… 二階堂ふみ (19歳、紗千と健太郎の娘、デザイン)
蒲田由季 …… 臼田あさ美 (26歳、小春の友達、再婚)

砂川藍子 …… 谷村美月 (25歳研修医)
砂川良祐 …… 三浦貴大 (26歳、夫、役場)
澤村友吾 …… 高橋一生 (35歳、医者)
潤子 …… 片岡富枝 (小春のアパートの隣人)
蒲田 直 …… 巨勢竜也 (長男)
蒲田 将人 …… 高田愛斗 (次男)
砂川 舜祐 …… 庵原匠悟 (息子)
松谷 高生 …… 井之上隆志 (福祉課)

須田理央、田中レイ、堤日和

三澤 …… 町田マリー (児童相談所職員)

黒田大輔、夏目真也、有山尚宏、師岡広明、松原慎太郎
西田健一、吉田エマ、神道寺こしお、小山かつひろ

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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