Woman
(2013年7月期・日テレ・水曜22時枠)

脚本 - 坂元裕二
演出 - 水田伸生、相沢淳
チーフプロデューサー - 大平太
プロデューサー - 次屋尚、千葉行利、大塚英治
統括 - 神蔵克
主題歌 - androp 「Voice」

http://www.ntv.co.jp/woman2013/




 

第8話 あの子を殺して私も死ねばいいの?
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信が殺害された時の状況を栞から詳細に聞かされたことで、
小春は思わず首を絞めるが、栞はこうなった原因はそもそも
母親にあると言い出し言い逃れする。母もまた小春に真実が
伝わったことで、小春にこれまでに見せたことのない優しさ
を見せようとするが、まるで核心には触れないようにしている
ことで会話にならないとして呆れる。
紗千は帰り道に健太郎に会い、一緒に飲みながら栞や子供たち
のことを語り、何も知らない健太郎としては栞も今は不安定
だが、大人になれば未来は見えてくるという。しかし紗千は
未来ではなく、むしろ過ぎたことにこそ問題があるのだとして
意味深なことを語る。

小春と紗千の親子関係から発した物語が、徐々に複雑に絡み合い
それら事実が発覚するタイミングというものが、また実に段取り
よく現れてくるところはいかにもドラマっぽい計算高いシナリオ
である。

小春にしても紗千にしても子供を優先して、気持ちに蓋をして
いるところをみると、まだまだ感情を抑えて冷静な対応が出来て
いるところは安心出来るけど、そのつながりも子供が有っての
ことであり、結果として不憫に感じるのは騒動に巻き込んで
しまっている部外者でもある子供たちや健太郎なのだろう。

ただ感情的にくすぶり続けている間に、子供たちの祭りが
行われることによって少なからず怒りのガス抜きは出来たと思う
し、いい雰囲気に物語が進んだかに思われるが、最後になって
再びまた問題が発生することで、この人たちが家族になるには
まだまだ障壁は高そうだ。

紗千がケーキを買ってきた際には、「ドリフのコント」状態で
投げつける為に用意されたケーキだろみたいな感じに思える
ところも有った。甘いものを食べれば落ち着くとでも思ったのか。

栞の考えは読むづらいけど、母親の責任だと押しつけている
ところと、本来持っている優しさの狭間で迷走している様子が
描かれている。たとえ憎まれ口をたたいていたとしてもそれが
本心なのかはわからないところも有るし、何でも母親が子供を
守りすぎるのもまた問題であることは有るのだろうね。

また子供に逃げられたと呟く紗千自身も問題が何かを考えてほしい
ところ。栞が本当に自殺を考えていたと考えているのであれば、
家を出た今頃は、絶対に安静にはしていられないと思うが・・。

青柳 小春 …… 満島ひかり (27歳、シングルマザー、二児の母)
青柳 望海 …… 鈴木梨央 (6歳、娘)
青柳 陸 …… 橋來 (3歳、息子)
青柳 信 …… 小栗旬 (31歳・没)

植杉 紗千 …… 田中裕子 (56歳、小春の母)
植杉 健太郎 …… 小林薫 (58歳、紗千の再婚相手)
植杉 栞 …… 二階堂ふみ (19歳、紗千と健太郎の娘、美術)
蒲田由季 …… 臼田あさ美 (26歳、小春の友達)
蒲田 直人 …… 巨勢竜也 (9歳、息子)
蒲田 将人 …… 高田愛斗 (7歳、息子)

砂川藍子 …… 谷村美月 (25歳、研修医)
砂川良祐 …… 三浦貴大 (26歳、藍子の夫)
砂川 舜祐 …… 庵原匠悟 (息子)
澤村友吾 …… 高橋一生 (35歳、医者)
潤子 …… 片岡富枝

柊瑠美、吉田エマ、吉居亜希子、大平奈津美、山崎画大


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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