Woman
(2013年7月期・日テレ・水曜22時枠)

脚本 - 坂元裕二
演出 - 水田伸生、相沢淳
チーフプロデューサー - 大平太
プロデューサー - 次屋尚、千葉行利、大塚英治
統括 - 神蔵克
主題歌 - androp 「Voice」

http://www.ntv.co.jp/woman2013/




 

第11話 こどもたちのこどもたちへ
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骨髄性再生貧血症の小春は、骨髄移植が必要だったが、母親
の紗千とは合わず、義理の妹の栞に全てを託す。
栞は小春に会いに来ると、もしも骨髄が一致し移植出来る
としたならばその時だけは妹として扱って欲しいと告げる。
検査の結果が出るまでの間、小春は植杉家で今までに無い
ような明るい生活をしていくが・・・

最終話は本来あるべきハズの親子の姿を描いたものだった。

一話丸々使って互いに求めていたものを描いた感じで、
不幸な連鎖を断ち切る為に、信さんの心情などを改めて
描いて、小春の中で現実を昇華させたもの。

流れとしては悪くないが、少々最終話にしては退屈にも
思えてしまったのは、嵐が晴れた後のエピソードだったから
だろうか。

嵐が吹き荒れていた頃のエピソードを使って、今日は最悪
でも明日は幸せかもしれないとする「明けない夜は無い」
的メッセージ性は十分見ている人に伝えるものがあるし、
そんな逆境でさえも、側にいてくれる人が入れさえすれば
大した事はないような事もさらりと描いて見せた。

流石にここまでこっぴどく主人公を痛めつける現代版「おしん」
の様なシナリオだと最後には幸せ的エピソードを持ってくる
しか無いけど、最後の日記を使った時間的経過の流れを
通して母親の生存の可否を伝える際、本当に治療効果が有った
のかどうかを最後はぼやけた形で描かれた方が、ワンパターンな
ドラマの形を打ち破ったのではないかという気がしないでもない。

完全に好みが分かれるドラマ内容だと思うが、「スターマン」
テイストのドラマよりは個人的には好みかも。

周りのキャラクターのエピソードが中途半端に感じたところは
残念だった。

青柳 小春 …… 満島ひかり (27歳、シングルマザー、二児の母)
青柳 望海 …… 鈴木梨央 (6歳、娘)
青柳 陸 …… 橋來 (3歳、息子)
青柳 信 …… 小栗旬 (31歳・没)

植杉 紗千 …… 田中裕子 (56歳、小春の母)
植杉 健太郎 …… 小林薫 (58歳、紗千の再婚相手)
植杉 栞 …… 二階堂ふみ (19歳、紗千と健太郎の娘、美術)
蒲田由季 …… 臼田あさ美 (26歳、小春の友達)
蒲田 直人 …… 巨勢竜也 (9歳、息子)
蒲田 将人 …… 高田愛斗 (7歳、息子)

砂川藍子 …… 谷村美月 (25歳、研修医)
砂川良祐 …… 三浦貴大 (26歳、藍子の夫)
砂川 舜祐 …… 庵原匠悟 (息子)
澤村友吾 …… 高橋一生 (35歳、医者)


住田萌乃、吉田エマ、大島蓉子、市川千恵子、小高三良

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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