夜行観覧車 (2013年1月期・TBS・金曜22時枠) 原作：湊かなえ 脚本：奥寺佐渡子、清水友佳子 音楽：横山克 演出：塚原あゆ子、山本剛義ほか プロデュース：新井順子 協力プロデュース：橋本孝 主題歌：「VOICE」AI http://www.tbs.co.jp/yakoukanransya/

第4話 夫の秘密と嘘…兄妹たちの残酷な現実
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真弓は夫の啓介が事件当夜に事件の有った高橋家から出て来た
のを目撃したと聞き、更には弘幸から1千万円の借金をしていた
事を聞く。自分の知らない事実が明らかになる中で、高橋家
では重要参考人である慎司の行方だけでなく淳子までもが
居なくなった事を知る。比奈子は淳子の妹の晶子の家に預け
られる事になるが・・・

事件当日(1月22日)の朝から2日後の24日までの状況が描かれた。

真相・全容が分かるのは最終話である事を考えれば、まだまだ
容易に分かる様な仕掛けになっているとも思えないので、今の
ところはただ流れ身を任せてドラマを見ている状態だ。

次男の慎司が思った程成績が上がらず、母・淳子からのプレッシャー
を感じていたであろう辺りの流れは想定の内だし、真弓と結城の
繋がりなど特にサプライズ感は無かった気がする。

思わせぶりな啓介と淳子の関係も、早くからその事実が提示
されすぎているので、ミスリードの牽引役にはなっているけど、
最後までその関係を引っ張れるとも思えないので、当面は
妻が夫の事を何処まで信用出来るのか、家族の事を何処まで
信用出来るのかは一つのポイントとなっていきそうだ。

一番遠い位置(京都大・研究室)にいる長男の存在がどう影響・
関係しているのかなと思って見ているのだけど、今のところ
彼女がいる事が提示されただけで動きはない。京都に居るという
事実は視聴者に先入観を持たせるのに十分なモノが有るけど、
アリバイに関しては提示されたものがないね。

事件が起きた後の人間関係の無情さな感じがまた切なさを生んで
いるし、責任の擦り合いのような形で事件と向き合っている
ところを見ると、本当の友情とは何かを考えさせるものが有る
様な気がするね。