夜行観覧車
(2013年1月期・TBS・金曜22時枠)

原作:湊かなえ
脚本:奥寺佐渡子、清水友佳子
音楽:横山克
演出:塚原あゆ子、山本剛義ほか
プロデュース:新井順子
協力プロデュース:橋本孝
主題歌:「VOICE」AI

http://www.tbs.co.jp/yakoukanransya/





第7話 事件の夜夫が見たモノ…狂った母2人
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高橋家の主人・弘幸が殺害されてから4日後の1月26日。
ついに淳子を捕まえて自供を引き出すも、次男の慎司が依然
として捕まっていなかった。動機も不明で凶器も見つかって
いない状況なので、結城は部下の藤川に対して、気を緩める
なと指示していく。
5日後の1月27日、啓介が家に帰ると結城たちが家に居る事を
知り事件当夜の事を聞かれる。すると啓介は帰宅恐怖症になって
いる事を告白し、事件当日も車の中に居て高橋家での叫びを
聞いた事を告白していく。

最近のこのドラマ、観覧車を使った現在・過去・未来の時空
旅行がほぼ事件前後の数日の間を行ったり来たりしているだけ
の状態になっている。

ドラマの冒頭の頃にはこの街に引っ越ししてくる前と、現在の
生活との比較の為に、上手く観覧車が使われていた印象も有るの
だけど、数日の事で観覧車を出すというのはあまりにオーバーな
感じがしてくる。

特にドラマとして事件そのものに関してはあんまり進んだ印象
が無かった。この街に固執しているさと子の家庭の事情が描かれ
て、何かに責任を押しつけていないと精神を保てないであろう
彼女の様子が伺えて、これまでに彼女がしてきた事を考えると、
同情こそすれ、因果応報的爽快感の方に傾いてしまう。

街を良くするために何をすれば良いのか。
高橋家が出て行くだけで問題の解決になるのかとする根本的な
問題を引き合いに出して、この事件を眺めている感じ。
殆どドラマでは慎司以外の犯行はあり得ない状況になっている
気がするけど、あまり登場してこない晶子の存在がかなり
気になるものも有るのは確かだ。また高橋家の前妻は誰だったの
かという点も多少気になるけど、あんまり新しいキャラが
登場するというのも展開としては胡散臭くなるので、やはり慎司
が起こした犯行なのかな。

彩花のエピソードをもう少し解決に向けて欲しい。
イジメも長く続くとPTSDなり、統合失調症に発展してしまうの
ではないかとするものも有るので、ちょっぴり恐い物が有るけど
それ以前に高橋家と同様に真弓が凄い形相で彩花の口を黙らせ
ようとする演技は鬼気迫るモノが有って流石鈴木京香さんだなと
思わせた。

遠藤真弓 …… 鈴木京香 (啓介の妻、彩花の母、両親が転勤族)
遠藤啓介 …… 宮迫博之 (夫、ヤマベ工務店、35年ローンで家購入)
遠藤彩花 …… 杉咲花 (一人娘、私立受験に落ちる)
高橋淳子 …… 石田ゆり子 (遠藤家の向かいに住む)
高橋慎司 …… 中川大志 (次男、清修学院中等部)
高橋比奈子 …… 宮崎香蓮 (長女、名門・清修学院高等部)
高橋弘幸 …… 田中哲司 (夫、整形外科医)
高橋良幸 …… 安田章大 (長男、京都大医学部を目指す)
田中晶子 …… 堀内敬子 (淳子の妹)
藤川瓦 …… 南圭介 (坂留警察署・刑事課)
結城哲也 …… 高橋克典 (坂留警察署・刑事課)
小林さと子 …… 夏木マリ (自治会婦人部の部長)
月岡朝子 …… 津村純子 (自治会)
村田志保 …… 吉田里琴 (彩花の友達)
佐伯南 …… 岡本夏美 (彩花の友達)
陽佳 …… 町田佳代 (彩花の友達)

安藤美千代 …… 長谷川稀世 (さと子の取り巻き)
倉井雅子 …… 大崎由利子 (さと子の取り巻き)
春崎修子 …… 長野里美 (さと子の取り巻き、シューズをプレゼント)
月岡朝子 …… 津村純子 (さと子の取り巻き)
三輪 …… 池谷のぶえ (スーパーの店員、万引きを目にする)
山村 …… 春海四方 (刑事)
小林 …… 田中清貴 (刑事)

岡本夏美、花王おさむ、いせゆみこ、奥田崇、佐々木省三
菊池佐玖子、Jason Straatmann、倉八慶、正木俊和
大塚秀記、赤荻歩(アナ)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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