よろず占い処 陰陽屋へようこそ (2013年10月期・フジ・火曜22時枠) 原作 - 天野頌子「よろず占い処 陰陽屋シリーズ」 脚本 - 黒岩勉 音楽 - 井筒昭雄 演出 - 土方政人、植田泰史 プロデュース - 豊福陽子、稲田秀樹、小林宙 http://www.ktv.jp/onmyoya/index.html

第10話 元ホスト占い師、人妻を誘惑する！？
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安倍祥明(タダアキ)が妖狐を殺そうとしているのではないか
とする心配をする中で、路子は直接話を聞くと、路子の祖父・
源次郎の店で働いていたとする雨宮咲月という女性を捜して
この町に来た事を語る。昔オレを助けてくれた恩人であり、
安部家にとって大切なものを持っている筈なのだという。
路子はウチの仏壇に位牌がある事を告げる。
一方安部家の実家では大はらえを前にして、ある決断に迫られて
いた。
そんな中、陰陽屋に怪しい男性が現れる。
話を聞くとなんと路子の父・寛和だった。義父に認められたい
として25年前に学生時代に出来ちゃった結婚をした事を告げ、
その際、源次郎と路子の母・照子が仲違いした経緯を語る。
16年前に届いたへんな手紙「ゲンジロウキトク」をタンスの中で
見つけて、解決したいと改めて考えたのだと告げるが・・・

幸せの基準は人それぞれだということで、改めてそれを実感させ
るという流れを演出したもの。
被害者意識全開だった路子の母・照子にとって何が幸せなのかと
いう事を改めて知らしめたこと。結婚相手に求めているものに
対して25年の歳月を要したということで、なんとも気の遠くなる
ような流れではある。

意外と物事の掛け違いは単純なところから始まっているなと
思うと、祥明のようにそんな僅かな掛け違いを修正する人物が
いるというのは決して悪くはないと思う。

科学的に証明出来ないもの。なかなか目には見えないことを
繋ぐ作業というのは単純なようで単純ではないのだろうし、
路子が現実主義的なことに対して、それとは対局にいる祥明の
存在というのはなかなか面白く描かれている。

今回はやたらと陰陽屋としての専門用語も飛び出して、説明っぽく
なった感じもするが、まぁラストも近いということでそれも
有りなのかな。ホストだったとする過去も巧みに利用された感じ
だし、瞬太の能力をさりげなく利用するというのもまた上手く
機能している。

雨宮咲月がどんな人物だったのかも描かれ、安部家に精通して
いる人物であること。そして16年前にも今の祥明がしたように
して、只野家の問題を解決しようとしていたところなど、色々と
因縁の関係が描かれ、そういう家系的なものも含めて面白く
描かれていたのかなと。
祥明が探している安部家にとって大切なものというのも、実際に
は目には見えないものなのかもしれないし、そういう意味では
興味深いのかな。

槙原秀行がどう見ても妖狐にしか見えないのだけど、その辺、ラスト
でどうなるのかな。

それにしても、路子の幼少期と現在に切り替わる瞬間が有ったけど、
花音ちゃんと倉科さんが顔の骨格が似ていて違和感がないところが
凄い。モーフィングかっ。