よろず占い処 陰陽屋へようこそ (2013年10月期・フジ・火曜22時枠) 原作 - 天野頌子「よろず占い処 陰陽屋シリーズ」 脚本 - 黒岩勉 音楽 - 井筒昭雄 演出 - 土方政人、植田泰史 プロデュース - 豊福陽子、稲田秀樹、小林宙 http://www.ktv.jp/onmyoya/index.html

第11話 さよなら祥明 インチキ占い師の最後
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雨宮咲月が源次郎の店で住み込みで働いていた事を知った
祥明はその事を問い詰めると、源次郎は観念したようにして
16年前の事を語り始める。当時雨宮咲月は妊婦で、看護師の
みどりと仲が良かったこと。出産後に体調を壊して亡くなった
こと。捨て子として託したことは、安部家を継がせない為の
措置であり咲月が望んでいたこと。祥明が言うとおり、瞬太
は咲月の息子である事を話す。すると祥明も現在安部家では
祖父・柊一郎の体調が悪化しており早急に当主を決める
必要性が有る事を語り、その為に祥明が探しに来たことを語る。
そんな仲、雑誌では八王子に妖狐がいるという情報が掲載
される。また秀行は祥明の元に祖母の春代を連れてやってくる。
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いよいよ最終話。
なんと言ってもサプライズは商店街の人たちは、瞬太の
正体を知っていて演技していたこと。演技下手な商店街
の人たちも、瞬太のことに関しては上手く隠し通していた
というところなのだろう。

陰陽師としての継承に関して、皮肉にも妖狐という瞬太の
方が特殊な力を持っているが為に、継承者には相応しく、逆に
祥明には継承者としての候補からは外れているのではないか
とする点もある。

力が無い分だけ努力したのだろうし、瞬太が語る様に
祥明という今が有るのもまた、虐められていた過去なり、そんな
悲しい性があるために身につけることの出来た読心術・観察眼
というところなのだろう。

親権に関しては、そう簡単に放棄するものなのかという感じ
がしないでもないけど、人情というのはそれなりに感じられ
るし、何処で育つことが本人にとって幸せなのかはよく伝わって
くるところ。

最終的には祥明自身が心を読まれるという流れも面白く出来て
いたし、最後に来て祥明が町に来た真相を一転二転させたと
いう辺りも面白く出来ていた。昔からの陰陽師の役割りと
共に現代残る陰謀説を引き合いに出したりして、このドラマのテーマ
でも有った占いの奥深さで有ったり、インチキだとする葛藤を
面白く祥明なりの結論で語っていた。

自分に都合の良い星の巡り合わせは信じるとする路子の価値観
を変えることに繋がった祥明の存在なり、路子の両親の親子関係
を解決したりと、祥明が街に来た事での多大な功績を残した
余韻というものも、彼の去り際に感じるところは上手かった。

祥明の両親に関しては言及が無かったような気もするのだ
けど、その辺がどうなっていたのかな。

また三井さんの正体がようやく判明したというところも面白く
出来ていたね。残念ながら学校の全員がキツネくんの正体を
知っていたというのはちょっとできすぎだけどね。