相棒 season 13
(2014年10月期・テレ朝・水曜21時枠)

脚本・輿水泰弘(1)、森下直(2)
監督・和泉聖治(1)、池澤辰也(2)
プロデュース・
音楽・池頼広

http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/
http://www.tv-asahi.co.jp/aibou_13/





第2話 14歳
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二日前に文部科学省の官僚が逮捕される事件が有った。
文科省教育局課長補佐の高宮信一(46歳)だった。
事件は2日前の午後8時、大森町プラザビルで頭部をスパナで
殺害された事件現場に高宮がいたというもの。彼は事情聴取で
なんとなくテナント工事の中を覗いただけだと言っているの
だという。曖昧な言葉しか話さないところはいかにも官僚
だという伊丹と芹沢。
翌日には警視庁宛にメールが届きそこには「ナカイフトシ
かに強請られて殺害した」と書かれていた、メールは発信は
海外のサーバーである為に追跡は不可能だった。
被害者のしている時計を見ると回転ベゼルが動くモノで
米沢によると10気圧防水のダイバーズウォッチだという。
ダイバーにとっては欠かせないものだとのこと。
米沢はそれ以前に信一が映っている防犯カメラ映像があると
告げそれを確認しようと語る。
事件の1時間10分前の午後6時50分。場所は新馬場駅入り口
の防犯カメラ映像だった。被害者のベゼルは動いていないこと
が分かる。

右京とカイトはブラザビルの飲み屋街へと向かう。
すると突然二人に声を掛ける少年の姿が合った。
右京たちに対して所轄の刑事か?と問うと本庁の刑事では
なさそうだと告げ、もしかすると捜査二課の捜査官なのか
という。自分は高宮優。信一の息子だという。父はキャリア
官僚なので絶対に殺人などしないと告げ、殺人するくらい
ならば別の道を歩む術を考えるだろう事を語る。
優について尋ねると、自分は緑川学園大学付属中等部2年・
14歳だと語る。

右京は気になるのは警視庁へのメールであり、父親を陥れよ
うとしている悪意に満ちたメールであること。とても身近
な人物だと考えていた。二人は父親が捕まっているのに
優が妙に冷静でああることを指摘すると、父は仕事で忙殺されて
殆ど顔を合わせることがなかったからだという。トオルは
その境遇に理解出来る事を告げる。
何か心当たりはないかと尋ねると、君はナカイについて知っ
ているのではないかと告げ、ズバリメールを送ったのは君で
はないかと問い詰める。信一という名前は普通シンイチと
読むがノブカズと書かれていること。
とても鋭い指摘をした二人に対して優は突然「2人をゲーム
のプレイヤーにする」と語る。
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文科省の官僚・高宮信一が殺人事件の現場に居たことを受けて
容疑者として捕まる。頭部をスパナで殴打したものだとされ、
現場にいた彼が疑われるが、供述は曖昧なものであり、起訴さ
れるには何かが足りなかった。更に事件直後に警視庁宛に
タカミヤノブカズはナカイフトシから強請られて殺害したとの
メールが送信されていた事が分かる。

最近官僚システムの崩壊、天下りシステムの崩壊が叫ばれる
今日、そんな官僚の胡散臭い先入観を踏まえつつ、ドラマと
して構成されていくもの。

一番のサプライズは官僚の息子役の高宮優が、濱田龍臣くんが
演じていたこと。怪物くんの頃と違って演技力はともかく、
風貌に関しては確実に成長している姿が有る。
そんな彼が行った自らの潔白を晴らす為に、ゲームと称して
捜査官を動かして3年前に起きた事件の全容を明らかにすると
いうものだった。

ドラマがイマイチ面白味を感じられなかったのは、ダイバーズウ
ォッチを使った流れの導入部がまるで説得力がなかったことかな。

事件を隠蔽しようとするものと暴こうとするもの。

最初の被害者である近藤秋史が殺害された場所に関しても
相当入り組んだ場所にある廃工場なので、呼び出されても
そう簡単にその場所にいけるとも思えないし、自分達の都合の
為に過去の事件でも無実の者を犯罪者のようにして一括りにして
しまうというとんでもないものが有る。

官僚が絡んでいるということで右京にしてもカイトの父にしても
それに該当する人物だということで、どちらもそれなりに
肩入れする部分は有るのだろうけど、カイトが自分の親子関係
を通して今回の優に肩入れする理由も分かるという感じだった。

しかし保身のためとはいえ、人は他人を殺害することは可能
なのか。

14歳とはいえ不正と癒着の問題を暴こうとする辺りは末恐ろしい
ものがある・・・と言いたいところだけど、正直あんまり
賢いって感じにも思えないところは有った。


杉下右京 …… 水谷豊 (警視庁・特命係)
甲斐享 …… 成宮寛貴 (警部補・特命係)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
三浦信輔 …… 大谷亮介 (警視庁刑事部捜査第一課員)
米沢守 …… 六角精児 (鑑識課)
角田六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策五課)
内村完爾 …… 片桐竜次 (警視長)
中園照生 …… 小野了 (警視正)
大河内春樹 …… 神保悟志 (警察庁長官官房室長)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)
大木長十郎 …… 志水正義 (組織犯罪対策部)
小松真琴 …… 久保田龍吉 (組織犯罪対策部)
月本幸子 …… 鈴木杏樹 (二代目"花の里"女将)
笛吹悦子 …… 真飛聖 (国際線・客室乗務員、享の彼女)
甲斐峯秋 …… 石坂浩二 (警察庁・次官)


高宮信一 …… 山崎銀之丞 (文部科学省の官僚)
高宮優 …… 濱田龍臣
緑川文一郎(森宮隆 (緑川学園・理事長)
鶴田栄治(山崎大輔 (緑川学園・校長)

小林健一、岩渕敬司、一双麻希、澤田育子、山崎海童
佐々木陽向、古賀理紗子、阿久津香、重田恭佑



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