相棒 season 13
(2014年10月期・テレ朝・水曜21時枠)

脚本・輿水泰弘(1)、森下直(2)、金井寛(3)、徳永富彦(4)
監督・和泉聖治(1)(3)、池澤辰也(2)、橋本一(4)
プロデュース・
音楽・池頼広

http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/
http://www.tv-asahi.co.jp/aibou_13/





第4話 第三の女
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内村は伊丹たちを呼び出すと、三浦が抜けて一年が経過した
今、二人では大変だろうとして、新しいメンツを咥えるという。
警察庁に出向していた警部補だというと、伊丹よりも階級が
上だと知りかえって人間関係が面倒だという。しかし空気を
読めと言われ、加わるのは浅木真彩だという。
女性だと知り益々扱いづらいと感じる中、伊丹は階級と現場が
出来るかどうかは別物だという。

伊丹たちは浅木を連れて今回の事件現場へとやってくる。
死亡した女性はこの屋上から転落したものでビルの防犯カメラ
には飛び降りた彼女一人しか映っていないという。当初は自殺
たと考えられていたが、自殺を仄めかすような所持品は一切無
く、事件の可能性も否定は出来ないものだった。

右京たちは米沢が防犯カメラ映像を熱心に見ていた。
11月11日、午後23時18分。亡くなった人が屋上まで歩いたと
されるルートを書いていた。現場で直接確認を取ると、
夜になると締まる防火トビラがあり午後22時から朝6時までは
自動的に締まってしまうと言うトビラだった。防火トビラが
あることを知っている人物であり、しかも夜中に転落した女性
はここに来た事がある人物だとして、警備保障のシルバー保障
を疑う。
そんな中現場には伊丹たちもやってきて右京らと鉢合わせする。
そこで初めて浅木と鉢合わせする特命たち。

警備会社の和田によると写真の女性は機械警備部担当部長の
名取恵子だという。亡くなったのは先週だというと、田村順
は先週から彼女は休暇を取っていたとのこと。体調が優れない
と言っていたという。彼女はカメラやセンサーの設置場所の
設置する具体的な方法を計画してしいたという。
元々名取は警察庁にいたらしいこと。警視庁の人事交流の後
引き抜きに合い警察庁の生活安全局にいたという。そして警備
課に異動していること。この会社は警察庁の仕事を請け負って
いることからも彼女には天下りの可能性があることを告げるカイ
ト。

名取の部屋を調べると、彼女の部屋に掲げられていた写真から
警察学校の教官を2007年に行い、警視総監賞を受けていた。
そんな中室内には付箋の貼られた週刊誌"フラッシュ現代"
があり署名記事として、治安利権の闇とする官製談合の記事
が取り上げられていることが分かるのだった。
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警察庁に出向していた警部補の浅木真彩が警視庁に戻ることに
なり、上司からの推薦で一課に属することになる。三浦が
辞めてから二人になったチーム伊丹の元に加わることになるが、
階級では伊丹よりも上で、ちょっぴり人間関係の複雑さを感じ
させていた。
そんな中、ビルの屋上から女性が転落して発見される。
他殺なのか自殺なのか。米沢によると亡くなった日の11月11日
の映像には、屋上に行くのは彼女だけしか写っていないことから
自殺かに思われたが、防火扉の存在を知っているかのような
行動を取っていたことから、元々このビルのセキュリティに精通
している人物だろうと推察して被害者を割り出す。彼女は
このビルを警備する名取恵子だと判明するが・・・

長期シリーズの中に突発的に出てきた刑事が事件に関わる確率の
高さからすると、十二分に警部補の浅木真彩の怪しさはミスリード
を誘うに値する程の存在感が有った。

セキュリティの抜け穴を知るものが容疑者だという辺りの皮肉さは
面白かったし、セキュリティの目をかいくぐったと思っている人物
がそのカメラの視線のトリックによって見られていると勘違いして
自供を引き出されてしまうところなど、なんともお粗末だし
面白い誘導の仕方なのかな。

ただ警察組織の中でこうも簡単に人事を左右することができるのか
というところに疑問があり、女性刑事たちが警察庁に見切りを付けて
いるところを見ると、男性社会である警察組織の殻を打ち破ろうと
していた女性たちが、それをやることなく、寧ろ別の道での可能性に
言及してしまうことで、ちょっぴり残念なところに繋がるのも
残念だった。

名取は上司に義理立てしてフォローしていた。
浅木は名取に義理立てして、彼女の死を追求しようとしていた。
それに対して、義理も人情もないマスコミと、警察庁・警視庁の
上層部たち。

中園が内村に与えた羊羹が握り潰される描写など、なんとも言えない
ところが有ったな。


杉下右京 …… 水谷豊 (警視庁・特命係)
甲斐享 …… 成宮寛貴 (警部補・特命係)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査一課)
三浦信輔 …… 大谷亮介 (警視庁刑事部捜査一課)
米沢守 …… 六角精児 (鑑識課)
角田六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策五課)
内村完爾 …… 片桐竜次 (警視長)
中園照生 …… 小野了 (警視正)
大河内春樹 …… 神保悟志 (警察庁長官官房室長)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)
大木長十郎 …… 志水正義 (組織犯罪対策部)
小松真琴 …… 久保田龍吉 (組織犯罪対策部)
月本幸子 …… 鈴木杏樹 (二代目"花の里"女将)
笛吹悦子 …… 真飛聖 (国際線・客室乗務員、享の彼女)
甲斐峯秋 …… 石坂浩二 (警察庁・次官)

浅木真彩 …… 原田夏希 (警察庁に出向していた警部補)
名取恵子 …… 菅原あき (シルバー警備保障)
和田廣樹 …… 永田耕一 (シルバー警備保障)
田村順 ……  (シルバー警備保障)
日向貴文 …… 津村知与支 (記者)
勅使河原章 …… 樋口隆則 (警察庁)
葛西ひろみ …… 氏家恵 (警察庁、名取の部下)

内田伸一郎、蒲田哲、宮沢大地



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