相棒 season 13
(2014年10月期・テレ朝・水曜21時枠)

脚本・輿水泰弘(1)(15)、森下直(2)、金井寛(3)(5)(6)、徳永富彦(4)(11)
真野勝成(7)(10)、近藤俊明(8)、池上純哉(9)、藤井清美(12)
山本むつみ(13)、太田愛(14)
監督・和泉聖治(1)(3)(7)(10)(15)、池澤辰也(2)(9)、橋本一(4)(6)(11)
(12)(13)(14)
近藤一彦(5)、太田愛(8)

プロデュース・
音楽・池頼広

http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/
http://www.tv-asahi.co.jp/aibou_13/





第15話 鮎川教授最後の授業
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鮎川珠光を始めとした猟友会は北青梅市役所からの要請で熊の
駆除をする。
鮎川珠光に対して御堂黎子は可愛そうな気がすることを口にする
が、人をした訳では無いと語る。人を殺せば罰を受けるのだと
いう。熊にすれば理不尽だろうがと。

カイトは出社すると右京が居なかった。
カイトは右京のゴミ箱に往復葉書が捨てられているのを目に
する。そこには"鮎川教授の古希を祝う会"として書かれていた。
右京がやってくると、葉書を見せて行かないのかと問う。
右京の恩師でしょと問うと鮎川は東大法学部名誉教授だという。
調べたところ旧華族の出身だというと、ゴミ箱を漁るなんて
と右京は呆れる。顔を合わせられないことでもあるのかと問うと
こういう類のものに興味がないという右京。しかし古希といえ
ば69歳。もう会える最後かも知れないというが、君にとやかく
言われる覚えはないとして右京は不快に感じる。

右京は結局鮎川邸に花をもっていく。
すると御堂黎子が対応に出て、教授達が集まる場所へと連れて
いかれる。そこには右京と同様に警視庁に勤務している社美彌子
と、東大法学部教授の江田哲男、法学部准教授の吾妻義之、
財務省の幹部の小松崎啓三、元東京高検で今は弁護士(ヤメ検)
である溝口誠が来ていた。社美彌子と右京は年の差があったが、
右京は教授の若い頃に指導を受け、社美彌子はほぼ最後の生徒
だったという。

ディナーを取りながら鮎川は挨拶する。
ここに集まってもらった人たちは教え子の中でも優秀な人たち
だという。

一方悦子とカイトはデートする中で、カイトの父について話
有っていた。カイトの父も東大法学部至上主義者。東大ならば
何処でも良いという人ではなかったという。法学部は洗脳され
た兄が行ったとのことだった。

右京は屋敷の中を見て回る。
教授の書斎に入り込んで色々と見て回っていると、そこに社美彌子
がやってくる。勝手に入れば怒られますよと指摘される中、
右京は施錠されている棚に薬品が入って居ることに気が付く。
青酸カリ、アスピリン、総合感冒薬、胃腸薬、ステロイド軟膏・・
保管には施錠が義務づられている薬品があるので鍵をしている
のだろうという。更にテトロドトキンやニコチンなどの猛毒も
入って居た。社美彌子が薬品に詳しいことに驚いていると、
美彌子はジョークとばかりに昔別れた男を殺そうとして勉強した
ことがあると語る。更に室内には毒物に関する書籍が並んでいる
ことに気が付く。

水族館でデートしていたカイトは悦子が体調を悪そうにしている
ことに気がつき声を掛ける。彼女は"遅れている"ことを語る。

鮎川邸ではディナーになる。
教授自らが狩猟したイノシシ肉の料理だった。
そんな中、鮎川は突然みんなにある質問があるとして問いかける。

「何故人を殺してはいけないのだろうか?」
非常に純粋で素朴な疑問だろうとし、答えが出るまで君たちを帰さ
ないよと語る。そんな中、食事をしていたものたちは、一人、
また一人と眠りに陥っていく。
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右京は東大法学部時代の恩師・鮎川教授の古希を祝う会の招待状
を受け取る。興味がないとして葉書を捨てる右京。その行動を
不思議がるカイトは鮎川のことを調べ、どうして行かないのか
を問いかける。右京も考え直して鮎川邸をたずねると、そこには
同じく東大法学部で鮎川教授の指導を受けた様々に年代・様々な
分野で活躍している6人の元東大生が呼びだされていた。
鮎川によると自分の教え子の中でも特に優秀な人物だという。
そんな彼は教え子たちにある難題を突きつけ、その答えを得るまで
は返さないと冗談まじりに言われるが・・・

成宮寛貴さんの降板が決まり、水谷さんの相棒の候補として
仲間由紀恵さんが浮上してきたみたいなので、今回はそんな二人が
相棒としてやっていけるのかどうかの相性診断的エピソードと
いう意味合いも有るのかも。
日本サッカー界でもアギーレ監督が更迭し、次の後任探しが難色
している形だけど、相棒での相棒も見つかると良いんですけどね。
仲間さんならば見事右京の相棒は務められると思うし、そろそろ
女性の視点が欲しいと思っていたので、新風を吹き込んでくれそう
な感じがする。これまでのドラマの中で度々美彌子が登場している
けど、未だにその素性に関しては明らかにされていないことも
有って神秘性もあるしね。

ただなんとなく今回のエピソードを見るとカイトの死のフラッグ
が有りそうな気がして恐い(笑)
伊丹が突然、「銃を使ったことがあるか?」なんて語ってきたし、
いよいよカイトが結婚に向けて動く中で、父親との和解は「相棒」
の中のカイトとして役割の完成系にも近いところが有り、理解し
合えたところでそれを失うというシーンは刑事ドラマではよくある
ことだしね。

右京が恩師の件で何故出席を渋ったのかも気になるものがあるし、
鮎川邸で地下に監禁される以前に屋敷を歩いて調べている中で、
何か視聴者にも気が付かない情報を掴んでいて、上手いこと解決
に導く流れが欲しいところ。

米沢を介して右京が監禁されていることがカイトに伝わり、カイト
としては中園に頼んで特殊班の出動を要請するが、当然ながら
証拠は?と問われ、カイトは伊丹たちに頼みに行くも、断られる。
相変わらず非情すぎるだろうって感じだったけど、広報課長の
美彌子が居なくなったことと右京が居なくなったことがリンク
した時の中園&内村たちの態度の豹変具合がまた笑えるところ。

難しい問題を投げかけてきた教授だけど、「何故人を殺して良い
か明確な答えがない」とし「悪魔を抑えるのが目的ではなく
逆に解き放つために理由など無いこと」を証明させようとしている
とする中で、右京とか広報課長の美彌子たちは犯罪を憎む立場
上、上手い文言が見つかるのかな。

しかし何処かに移動させたというけど、これだけの人物をどのよう
にして別邸まで運んだのか謎だ(笑) 古希の爺さんが相当なパワー
を発揮して、全員を別邸まで運んだのか。

そして悦子の赤ちゃんの件、何なんでしょうかね。
病気と見せかけて双子じゃないのかって気がする。


杉下右京 …… 水谷豊 (警視庁・特命係)
甲斐享 …… 成宮寛貴 (警部補・特命係)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査一課)
三浦信輔 …… 大谷亮介 (警視庁刑事部捜査一課)
米沢守 …… 六角精児 (鑑識課)
角田六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策五課)
内村完爾 …… 片桐竜次 (警視長)
中園照生 …… 小野了 (警視正)
大河内春樹 …… 神保悟志 (警察庁長官官房室長)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)
大木長十郎 …… 志水正義 (組織犯罪対策部)
小松真琴 …… 久保田龍吉 (組織犯罪対策部)
月本幸子 …… 鈴木杏樹 (二代目"花の里"女将)
笛吹悦子 …… 真飛聖 (国際線・客室乗務員、享の彼女)
甲斐峯秋 …… 石坂浩二 (警察庁・次官)

社美彌子 …… 仲間由紀恵 (元東大・法学部、広報課長)
鮎川珠光 …… 清水紘治 (元東大・法学部、古希の祝い)
御堂黎子 …… 石野真子 (珠光と同居)
江田哲男 …… 奥田達士 (東大・法学部教授)
吾妻義之 …… 片岡信和 (東大・法学部准教授)
小松崎啓三 …… 佐藤裕 (元東大・法学部財務省官僚)
溝口誠 …… 斎藤歩 (元東大・法学部、ヤメ検弁護士)

皆川留三子、新冨重夫、藤井章満



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