警視庁捜査一課9係
(2014年7月期・テレ朝・水曜21時枠)

脚本・深沢正樹
監督・長谷川康

http://www.tv-asahi.co.jp/9gakari/





第2話 世界平和殺人事件
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ビルの屋上から男性が落下して死亡する。
被害者の傷を見ると転落時に付着した傷とは違う傷が頬に
ついていた。被害者は津島研究所所長の津島弘明(60歳)。
主に蓄電器技術やハイブリッド技術に長けていてリチウム
イオン電池などの開発を手がけていた。
その頃倫子は父・加納に会うと直樹と別れた事を報告し、
そして謝罪する。半年前から味覚障害が出ており、原因が
ハッキリとしないのだという。直樹は自分のこと以上に
悩んでくれており、そういう人だからこそ迷惑をかけたくなか
ったのだと語る。精神的なことが原因ならば刑事と結婚
することが不安要因として働いているのかも知れない

津島が落下したであろう屋上を調べるとメガネが落ちていた。

そんな中志保が男性・渡辺和弘と会話しているのを9係の
メンバー達は遠くから見ていた。
話を聞くと彼は東都新聞社会部の記者で、マスコミ各位に
有るメールが届いたことを聞かされる。そこには「7月14日、
世界平和の為に津島弘明死すべし」と書かれていた。
亡くなった後に送られていることからも犯行声明と見ても
間違いないのではないかと告げる。

香澄は被害者の胃の内容物から消化仕切れていないものが
あり死亡する1、2時間前にカボチャやニンジンなどを食べて
いるという。また右手の平に小さなくぼみが出来ている事。
そして被害者は網膜色素変性症を患っていることかせ分かる。
いつ失明してもおかしくない状況だったとのことだった。

しかし9係は記者・渡辺が被害者に対して何か隠している
事が有ると感じていた。
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津島弘明がビルの屋上から飛び降りて亡くなるが、それが無理
矢理突き落とされたものなのかどうかの判断は付きかねていた。
津島の生前の行動を追っている内に、津島は個人的に核兵器に
応用できる半導体レーザー装置を開発し、北アムール共和国
に提供していた疑いも出てくる。しかし民間企業が単独でそれ
を出来るハズもなく、政治家の関与を疑うことになる。

正直どれも中途半端な流れが有り、色んな意味で事件を証明する
のが難しい案件だった。
装置の横流しの問題だったり、腐敗した政治家の女性問題を
絡ませたりしたけど、津島という人物の生前の性格が、どれも
癖があり、誠実なのは不誠実なのかまるで理解出来ないものが
有る。

17年も前から息子のことを見守っているという割りに、扱いは
雑だった。その割りに愛した女性の山梨料理を今尚好きで食べて
いたり、息子の記事を大事にしているという割りに、この17年間
何のアクションも見せてこなかったという辺りは相当違和感
も有る。

自殺の流れにしても、それを証明するのは手に付着して跡だけ
で判断するのは難しいものがある。

犯人の気持ちに多少なりとも同情心を見せるも、犯人が
した行動に対しては、恫喝していき、記者らしく戦えば良かったと
いう台詞がまさに正しいものだと思う。

しかし直樹は倫子と別れたことで嗅覚が鋭くなったな。
倫子の味覚が失われたことに対する対象的な姿というのは何とも
言えないところである。


加納倫太郎 …… 渡瀬恒彦 (9係・警部)
浅輪直樹 …… 井ノ原快彦 (9係・巡査)
小宮山志保 …… 羽田美智子 (9係・巡査部長)
青柳靖 …… 吹越満 (9係・警部補)
矢沢英明 …… 田口浩正 (9係・巡査部長)
村瀬健吾 …… 津田寛治 (9係・警部補)

早瀬川真澄 …… 原沙知絵 (東京都監察医務院に勤務する監察医)
石川倫子 …… 中越典子 (パティシエ、直樹の彼女)

津島弘明 …… 清水章吾 (津島研究所所長)
渡辺和弘 …… 蟹江一平 (東都新聞)
磯辺珠代 …… ふせえり (津島研究所)
蒲生隆一 …… 今井朋彦 (津島研究所)
赤坂ゆかり …… 片岡明日香 (津島研究所)
服部義則 …… 児玉貴志 (外務省国際情報局長)

川俣しのぶ、國津ヒロ、根岸絵美、濱口侑希、榎本桜
新貝文規



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