警視庁捜査一課9係 10
(2015年4月期・テレ朝・水曜21時枠)

http://www.tv-asahi.co.jp/9gakari_10/





第10話 殺意の香り

監督/吉田啓一郎 脚本/真部千晶

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倫子はルブシェロンのパティシェになるべくパリ行きの準備を
する。直樹は荷物を詰める彼女を応援しつつもプロポーズする
機会を伺いそして指輪も用意していたが、なかなか言い出せず、
仕方なく倫子の荷物の中に指輪を紛れ込ませておく。

そんな中、帰宅途中の女性が不審者によって襲われて殺害される。
遺体は海沿いで発見される。
現場を担当していた品川中央署の城荘輔は直樹とは研修で同じ
班だったとして、直樹はみんなに紹介する。9係が担当で良かっ
たとして優秀だと聞いていると語る。
被害者は後藤奈津美(20歳)。セントジュリア大学・文学部の2年生。
左右の目の色が違い右目だけカラーコンタクトが入って居た。
城にわると被害者の靴底には土や砂が付着していないので別の
場所で殺されて運ばれる最中にコンタクトが外れたのではないか
というものだった。
村瀬は我々を持ち上げつつ自分の洞察力が優れていることをア
ピールしているとする中、10年もやっているのだから世代交代
しないといけないのではないかという。青柳はもしも交代する
のであれば自分が外れても良い事を語る。
そんな中、亀井純という男性から被害者の携帯に電話が鳴る。
一方加納は現場に被害者のものだと思われるハンドクリームが
落ちていることが気になる。
真澄は検視の結果、死因は絞殺による窒息死で、死亡推定時刻は
午後23時から午前1時の間だという。右目のみ緑のコンタクトが
入っていること。また右手親指の爪の間に微物が付着し、右手
はアルカリ性になっているという。加納はハンドクリームを塗る
とアルカリ性になるのかと問うが恐らく関係無いとは思うという
真澄。
村瀬たちは大学に行くと学生寮で被害者と同室だった小島結芽
から話を聞く。すると親が安心するからと言って学生寮に入って
いたとのこと。学生寮での生活は息苦しい為に奈津美は滅多に
帰宅せず、彼氏の所に泊まっていたという。彼氏は渋谷から歩いて
帰れる青山にあるので便利だと語っていたとのこと。
そんな中、大学の掲示板に張り紙しようとするところを警備員に
よって止められる女性・岡部千春の姿が有った。警備員によると
事情を知っているので止めるのも可愛そうだが、彼女の娘の岡部
茜(22歳)が一年前に行方不明になっているのだという。
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帰宅途中の大学生・後藤奈津美が殺害される。
現場にはいち早く品川中央署の警察官・城荘輔が居た。
直樹とは研修で同じ班だったという男性。被害者のことを
調べていくウチに、過去にも同じ大学生が失踪していることを
知る。被害者に共通するものを探していくと、二人共同じコーヒー
店でアルバイトしている男性・川北悠真の存在が明らかになって
いく。アルバイト付近の防犯カメラ映像を回収しようとするが、
既に回収されていったということで、それが城の仕業だという
ことが分かるのだった。

警察官としての一線を越えてまで逮捕したいとする男の物語。

現代社会に於いて男性の品格、女性の品格が著しく低下していること
が伺えて、川北は痴漢して自らの人生を棒に振ったにもかかわらず
まるで責任を他人におしつけていること。

被害者の奈津美は男性の部屋を便利だからという理由だけで利用
しており、言葉の暴力によって事件の引き金となってしまった
ことが伺えた。

犯行を犯すにしても、何らかのストレス要因が有るハズで、それが
何かということを今回は突き止めていくのがメインだった。
現場に落ちていたハンドクリームが意味するものとは何なのか。
犯行現場を探る為に、体に付着した微物から、それと合致するもの
を探していく流れが有る。

アメリカのドラマではよくあるけれど、戦利品のようにして
被害者が持っていた持ち物を手にしていたこと。
しかし彼はそんな臭いがストレス要因として存在していたにも
関わらず手にしたいと感じるものなのだろうか。

結局二つの事件は別々の男性によって殺されたもの。
現場での証拠を偽造したことで辻褄が合わなくなった格好だったけど、
ちょっと性急な流れで追い詰めようとしてしまったところがある
んだろうね。

シーズン10だけど、このシリーズってこれで終わりなのかな?
シーズン10の最終話という意味なのか、ドラマ自体の最終話なの
かイマイチよく分からなかった。青柳さんが世代交代しても
良いのではないかと語っていたり、直樹と倫子の関係がグダグダの
まま終わるというのもまたこのドラマらしいところはドラマらしい
のか。父親に挨拶していったしね。


加納倫太郎 …… 渡瀬恒彦 (9係・警部)
浅輪直樹 …… 井ノ原快彦 (9係・巡査)
小宮山志保 …… 羽田美智子 (9係・巡査部長)
青柳靖 …… 吹越満 (9係・警部補)
矢沢英明 …… 田口浩正 (9係・巡査部長)
村瀬健吾 …… 津田寛治 (9係・警部補)

早瀬川真澄 …… 原沙知絵 (東京都監察医務院に勤務する監察医)
石川倫子 …… 中越典子 (パティシエ、直樹の彼女)
矢沢早苗 …… 畑野ひろ子 (漫画家・長男福太郎)
垣内妙子 …… 遠藤久美子 (クラブ歌手)
神田川宗次朗 …… 里見浩太朗 (警視総監)
柴崎直道 …… 清水章吾 (警視庁)

城壮輔 …… 高橋光臣 (品川中央署、直樹の旧知の刑事)
岡部千春 …… 古村比呂 (茜の母親)
川北悠真 …… 松本実 (25歳、ネクサスコーヒー勤務)
後藤奈津美 …… (セントジュリア大学)
岡部茜 …… 大久保聡美 (1年前失踪、セントジュリア大学)
小島結芽 ……
亀井純 …… 内野謙太 (後藤の彼氏、29歳)
広田真妃 …… 末永遥 (川北から痴漢被害)
茶店の店長 …… 斎藤清六

大久保聡美、五十嵐令子、吉川拳生、針原滋、加藤真輝子(アナ)
新貝文規



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