ようこそ、わが家へ
(2015年4月期・フジTV・月曜21時枠)

原作 - 池井戸潤『ようこそ、わが家へ』(小学館文庫)
脚本 - 黒岩勉
演出 - 中江功
主題歌 - 嵐「青空の下、キミのとなり」
プロデュース - 羽鳥健一





第1話 恐怖のゲームが今夜始まる
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倉田健太は商栄館でトラベルミステリーの表紙の絵の仕事を請
け負うところだったが、編集者の清水は健太の作品は言われた
ままのもの過ぎて、プロならば自分の色を出すべきものだと
指摘される。不採用になり今回は新人のものを使用するという。

健太は昔から臆病者だった。勝負することから逃げてばかり。
人の顔色をうかがい、周りのことを気にしてばかり。争いごと
に関わるのが恐いからだった。人当たりが良く思いやりがある
と一見思われるが・・・。そんな中、今日は仕事を失ったこと
も有り普段とは違う行動を取る。
プラットホームで電車を待っていた際に、電車に乗り込む
フードの男が一人割り込んで入ろうとしたのである。そのこと
を注意した健太。男は注意され引きずり下ろされた格好で
後ろに倒れ込む。周りに居た人物も共感し、健太は一瞬その場
のヒーローになる。倒れた男に対して、明日香は順番を守る
よう告げ、謝罪するか逃げるかのどちらかだと語る。
明日香は健太にあなたのとった行動は立派だがそれだけだという。
健太は帰り道、電車からバスに乗り換えると、健太はあること
に気が付く。プラットホームでもみ合いになった男性が健太の
後についてきたのである。健太は不気味になりバスを下りると
必死になって逃げるが、フード男はずっと走って彼の後をついて
くる。急いで自宅に帰ると鍵を閉める。
倉田家は妹の七菜が就活中の大学生、母は珪子は専業主婦、
父は元銀行マンで現在銀行の融資課から出向し、中小企業の
ナカノ電子部品で働いていた。
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争いごとが嫌いな健太は有る日、仕事がダメになったことも
有り、その日の帰りに普段は取らないような行動を取って
しまう。それは割り込みした客を注意したものだった。
父親は幼い時から争いごとを嫌う性格だったことも有り、
サラリーマン生活に於いても言いたい事を言わずに当たり障りの
ない生活をしていた。
しかしそのことがきっかけで、突然倉田家には次々と不可解な
ことが起きていく。花壇がアラされたことを発端にして、
健太の自転車のサドルが傷つけられていること。取りあえずは
警察に話すが、犯行は次々とエスカレートしていく。

ようやく今期の日本のドラマの中で面白そうだと言えるドラマが
出てきた。正直、今期のドラマを見て、日本のドラマが視聴率が
取れず韓国ドラマにさえ圧倒されてしまっている現状が分かる様な
幼稚なドラマが多いだけに、そろそろ日本のドラマ制作陣が全員で
集まって日本のドラマの未来でも語り合った方が良いのではないか
と思っていたところ。
視聴者にも問題があり、大して面白く無いドラマに視聴率が集まり
本当に面白いものが正当に評価されていない為に製作の現場でも
困惑している部分が有るのだろうけどね。
今のテレビ界では外国人が日本文化に興味を持っているものとして
連日外国人にマイクが向けられることが多い中、外国人が興味を持つ
日本文化の中に、日本のドラマや映画に魅了されたという答える
人が殆どいないのが現状を物語っている感じがする。マンガとか
アニメに魅了されているということは聞かれるけど、近年日本の
ドラマを名に挙げる人は少ない。

さて主人公が生きていく中で、今のままではダメなので、自分を変えよ
う・自分を変えたいと思う内容は多いけど、変えようと思った瞬間
に出鼻を挫くようにして事件が発生する。父親とは同じようには
なりたくないと思ってそれを反面教師にしているけど、やっぱり自分
は父親のそれとは同じなのかと思わせつつ、まさに困難が目の前に
現れた格好だけど、そんな困難に対して、真正面からぶつかって
いく選択を見せるのだろうか。

正直、相葉雅紀くんと沢尻エリカさんというコンビなので
どうなるか不安だった。
沢尻さんがようやくダークな世界から呼び戻されて、演技の世界に
身を投じるようになったこと、ふわふわとし過ぎていて何処か
アイドル的オーラを感じ無いバラエティ界の世界の人という印象の
相葉くんとの不安定なコンビ。

良い感じに日常の世界から不条理な恐怖によって支配されていく
様子が描かれて、人は気が付かないところで他人から恨みを買って
しまうという切ない現状が描かれている。

全員に狙われる可能性があること。
普通はここまで家族が一斉に狙われる要素があるとは思えない
けど、対処法も含めて主人公に課せられたことへの重責感は
思っている以上に大きいものになるのかも知れない。


倉田 健太 …… 相葉雅紀 (29歳、デザイナー)
倉田 七菜 …… 有村架純 (21歳、女子大生)
倉田 珪子 …… 南果歩 (51歳、陶芸、ガーデニング好き)
倉田 太一 …… 寺尾聰 (57歳、ナカノ電子部品)

神取 明日香 …… 沢尻エリカ (円タウン出版社)
蟹江 秀太朗 …… 佐藤二朗 (円タウン出版社・編集長)
西沢 摂子 …… 山口紗弥加 (ナカノ電子部品・総務部契約社員)
真瀬 博樹 …… 竹中直人 (ナカノ電子部品・営業部長)
持川 徹 …… 近藤芳正 (ナカノ電子部品・社長(2代目))
森藤 若葉 …… 田中美麗 (ナカノ電子部品・新人)
高橋重成 …… 橋本稜 (ナカノ電子部品)
八木 通春 …… 高田純次 (青葉銀行・人事部長代理)
波戸 清治 …… 眞島秀和 (陶芸教室の講師)
下村 民子 …… 堀内敬子 (陶芸教室仲間・セレブ)
保原 万里江 …… 足立梨花 (大学生)
辻本 正輝 …… 藤井流星 (大学生・七菜の元カレ)
清水 …… 光石研 (高栄館)
木下 …… 夙川アトム (警察官)
中嶋 …… 歌川椎子 (陶芸教室)
松原 …… 村松恭子 (陶芸教室)

今井隆文、友光小太郎、河野マサユキ、中原康雄、伊藤慶徳
佐田淳、御船健、広瀬圭祐



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